【2020年注目ジャンル総まとめ】
2020年はガンプラ40周年イヤーとして、注目のキットが続々とリリースされた。特に “ナナハチ” の愛称で知られる「RX-78-2 ガンダム」を題材にしたものが多く、往年のガンダムファンは胸アツだったに違いない。そんな “ナナハチ” の新製品が充実する一方、合体変形メカが大好物な筆者の物欲をそそる、MS(モビルスーツ)のキット化も目立った。その中から厳選の5モデルを紹介しよう!
1. 手のひらサイズで4ユニットの合体・分離を実現!
BANDAI SPIRITS
「RG 1/144 フォースインパルスガンダム」(3300円)
TVアニメ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場する主役機が題材。完成サイズが全高約12.5cmという手のひらサイズでありながら、劇中同様に、コアスプレンダー(コクピット部)、チェストフライヤー(上半身)、レッグフライヤー(下半身)、フォースシルエット(背部ユニット)の合体・分離・変形が可能だ。高エネルギービームライフルやフォールディングレイザー対装甲ナイフといった武器パーツを網羅。劇中で見せたさまざまなシーンを再現可能だ。
劇中で特に印象的なのはPHASE-34(第34話)。破損したユニットを交換することで戦いを継続できる合体・分離機構の利点を生かし、キラ・ヤマトのフリーダムガンダムを追い詰めた。搭乗者シン・アスカがユニット交換を要求した「メイリン! チェストフライヤー! フォースシルエット!」などのセリフを思い浮かべつつ、合体や分離をさせると感情が高ぶる。なお、コアスプレンダーにはランディングギアのパーツが付属。取り付けることで、駐機しているような状態でディスプレイできる。
2. MA形態のディスプレイがバッチリ決まる!
BANDAI SPIRITS
「MG 1/100 ガンダムキュリオス」(5500円)
題材になっているのは、TVアニメ『機動戦士ガンダムOO』(ダブルオー)に登場するガンダムマイスター、アレルヤ・ハプティズムの搭乗機「ガンダムキュリオス」。MSとMA(モビルアーマー)の両形態を、完全変形機構で再現できる。MA形態時にはショルダーアーマーと機首がしっかりとロックされ、カッコいい飛行フォルムが崩れにくい。なお、上下のスイング機構&左右のロール機構を備える胸部は可動域が広く、ポージングも思いのままだ。
劇中で印象的なのは、ファーストシーズン第10話。人類革新連盟の罠に陥って鹵獲された後、アレルヤの中に眠るハレルヤの覚醒とともに「ガンダムキュリオス」が“本気モード”に! 機体を奪われる大ピンチを切り抜ける。そんな印象的なシーンも、このキットなら再現可能。変形途中の状態に糸やひもを巻き付けると、それっぽく見えるはず(!?)。ちなみに、その際に披露したGNシールドの各種ギミックの再現度もバッチリ。なお、別売りの「MG 1/100 ガンダムデュナメス」をMA形態の上に乗せれば、ファーストシーズンの第15話で見せた空中からの迎撃シーンを再現できる。
3. ウイングバインダーを広げる“ネオバード形態”に惚れ惚れ
BANDAI SPIRITS
「MG 1/100 ウイングガンダムゼロEW Ver.Ka」(6050円)
OVA『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』に登場する主役機キット。TVアニメ『新機動戦記ガンダムW』のウイングガンダムゼロとは異なる脚部の長いプロポーションや天使のようなウイングバインダーを、メカニックデザイナー・カトキハジメ氏監修のもとで立体化した。物語のクライマックスでマリーメイア軍の司令部を壊滅させる、ツインバスターライフルの武器パーツが付属。前腕に備えるジョイント部により、満身創痍の機体で魅せた力強い砲撃姿勢を保持できる。
まるで鳥のような白いウイングバインダーを大きく広げる、ネオバード形態への変形が可能。主翼を畳んだ大気圏外モードと、主翼を展開した大気圏内モードがあり、それぞれのディスプレイを楽しめる。なお、本機体のネオバード形態はOVAには出てこない、漫画『新機動戦記ガンダム W Endless Waltz 敗者たちの栄光』などのオリジナル設定だ。ちなみに、変形ギミックが備わる脚部は、ひざ関節の可動域が広く設計されており、MS形態時のポージングも思いのまま。
4. 4つのガンプラを変形&合体できるデラックスセット!
BANDAI SPIRITS
「HGBD:R 1/144 リライジングガンダム」(8250円)
YouTubeやガンダムチャンネルなどのWebサイトで配信された、ガンダムの最新シリーズ『ガンダムビルドダイバーズ Re:RISE』。同作2nd Seasonのクライマックスで活躍したのが“4体合体メカ”のリライジングガンダムだ。このガンプラは、リライジングガンダムを再現できるデラックスセットで、エネルギーを収束させて超極太のビームを放つ必殺技「グランドクロスキャノン」の砲撃シーンをモチーフにした、グランドクロスカラーが特徴だ。人工生命体アルスの衛星砲を破壊した胸アツなシーンを思い浮かべながら、ディスプレイを楽しもう。
リライジングガンダムは、ユーラヴェンガンダム、ガンダムイージスナイト、エクスヴァルキランダー、ウォドムポッドの4体がドッキングした状態。パーツの差し替えなどによって、劇中で見せる複雑な合体を再現できる。劇中さながらに「コアチェンジ! リライジング、ゴー!」と(心の中で)つぶやきながら合体させると、テンションが上がること必至! なお、コア・ファイターやウラヌスアーマーといった飛行形態への変形も可能だ。もちろん、4体それぞれアクションギミックやディスプレイも楽しめる。
▲宙に浮かせた状態で飾れる専用ディスプレイが付属。キットの成形色にちなんだ、クリアイエローカラー仕様だ
5. 2パターンの発光演出とともにスムーズな “変身” 機構が新鮮!
BANDAI SPIRITS
「MGEX 1/100 ユニコーンガンダム Ver.Ka」(2万5300円)
ガンプラ40周年を記念して誕生した新ブランド「MGEX」(マスターグレードエクストラ)の第1弾。OVA『機動戦士ガンダムUC』の主役機ユニコーンガンダムを再現した同キットは「極限の発光機構」がコンセプト。
フレキシブルLEDシートを内部に組み込むことで、劇中で見せる2色の発光パターンを完全に再現した。NT-D(ニュータイプ・デストロイヤー・システム)の発動によってMSクシャトリヤを圧倒した初陣時の赤い輝きや、宇宙へと飛翔する際に魅せた緑の覚醒色など、劇中の印象的なシーンが甦る。
装甲をスライドしたり特定の部位を引き出したりすることで、一角獣のようなユニコーンモードからデストロイモードに “変身” できる。なお、これまでにも “変身”ギミックを再現したユニコーンガンダムのキットがリリースされているが、今回は各部の形状やパーツの分割などを一新。サイコフレームの露出度が増えたほか、新設計の機構によって形態の移行もスムーズになっている。これらの変更点を、過去のキットと見比べてみるのも一興だ。
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ここで紹介したアイテム以外にも、最新のガンプラには可変キットが登場。「HGUC 1/144 バウンド・ドッグ」のようなガンダムファン垂涎の新製品もそろっている。まずはWebサイトでラインナップをチェックしてみるといいだろう。自宅で過ごす時間が長くなりそうな今年の年末年始は、完成後の楽しみがグッと広がる可変キットを満喫してみては!?
(C)創通・サンライズ
<文/ナゴヤリュータ>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/343988/
- Source:&GP
- Author:&GP