【2020年注目ジャンル総まとめ】
生活スタイルが大きく変わり、なにかとリモートが増えた2020年。キャッシュレス化やミニマル化がより加速したこともあり、変わらず人気だったのがミニ財布です。
2019年はフェスやキャンプが大きく取り上げられていたため、軽量で防水性に優れた“X-PAC”や“コーデュラ”などのアウトドア素材が人気でしたが、今年はより日常で使いやすく、トレンドに左右されにくい“レザー”のミニ財布が最注目に。
ポケットに財布を忍ばせて手ぶらで出かけられるようなミニマルな生活スタイルがニューノーマルになってきている中、さまざまなデザインや素材のものが販売されているため好みやライフスタイルに合わせて選べるのもポイントです。今後もまだまだミニ財布は注目のキーワードとなりそうです。
1. ゴートレザーの質感が手に馴染む
ファーロ
「Compact Wallet」(3万5200円)
サイズ:W9.5×H7×D2cm
洗練されたデザインと匠の技の融合が魅力だった大人のレザーブランド「ファーロ」が、2020年に現代のライフスタイルにあった機能性をプラスαして復活。
一番のポイントは革小物専門に開発した、柔らかく手に馴染みやすい上に防水加工が施された“ゴートレザー”。
天然のシボがあるため傷が目立ちにくいだけでなく、水分に強い素材は突然の雨や汗、湿気などで革が痛みにくく、長く綺麗に使える機能性を合わせ持ちます。
また元々はスーツに合わせやすいクラシカルなデザインが特徴でしたが、スーツからカジュアルまで大人の男性がさまざまなシーンで合わせやすいミニマルで都会的なデザインにアップデート。コンパクトながらも効率的に収納できるオールインワンなミニ財布になっています。
三つ折りなのでお札を折らずに収納可能。カードスペースも独立したポケットが3つ付いているため、それぞれのカードをパッと見で確認できます。また、背面の小銭ポケットはガバッと開くタイプになっていたりと、シンプルな見た目ながらストレスない使い勝手の良さはファーロならではです。
>> ファーロ
2. 高品質な革と使いやすい構造
com-ono(コムォノ)
「Slim-05 smart fold wallet」(1万7600円)
サイズ:W9.5×H9×D1.5cm
2018年に誕生したcom-onoは、「簡素化することで生まれるデザイン」と「機能性を追求することで生まれる斬新な型」が人気のレザーアイテムブランド。いち早くミニ財布を展開するなど、ブームを牽引するブランドのひとつで、別注やコラボなども多く業界内でも人気です。
今年発売された「Slim-05」は、パーツ自体を重ならないように配置することで、シンプルで使いやすい見た目と機能性を持ちながら1.5cmという薄さを実現。イタリア・トスカーナ地方の歴史あるタンナーで、膨大な時間とコストをかけて特殊なオイルをじっくりと革に染み込ませていく製法で鞣された高品質な革を採用。しっとり滑らかな手触りと、使うほどに深く変化するツヤと色合いが特徴で、長く使えるだけでなく経年変化を楽しめるミニ財布です。
ちょうどお札の大きさで作られているので、紙幣は畳まずに収納可能。コインは、使用頻度が減っている今だからこそ、あえて浅いコインポケットにすることで高い視認性を確保。カードポケットが立ち上がる仕様になっているため、コンパクトながらカードが格段に使いやすくなっています。
>> com-ono
3. スマホも一緒にして肩掛けで持てる
ラルコバレーノ
「スマートWショルダーウォレット」(3万5200円)
ミニウォレット サイズ:W11.5×H10.5cm
ポーチ サイズ:W12×H18.7×D1.5cm
大人の洗練されたデザインと薄く確かな収納力が魅力のラルコバレーノは、さまざまな形のミニ財布を展開する人気ブランドです。
そんなラルコバレーノの新作は、最近増えてきたショルダーウォレットタイプにスマホケースをセットしてしまう、ありそうでなかったデザイン。手前側のミニ財布は、紙幣やレシートを収納できるフリーポケットが2つ、背面側にカードポケットを2つ装備。ジップポケットも備えているのでコインの収納も可能と、単品でも使えるオールインワンタイプです。
背面側のポーチは、間口が広く小物やスマートフォンも収納可能なマルチケースタイプ。背面にはICカードを収納できるポケットも配備し、ショルダー紐を二重に通すことで手持ちや肩がけもOK。スマートで機能的なWポーチ仕様のショルダーウォレットです。
レザーはフランスの高級老舗タンナー“アルラン社”製で、繊維が細かく、軽く、耐久性に優れており傷つきにくいゴートレザー。美しい発色と細やかな型押しでできるシボ感は上品で大人の男性に色気を与えてくれるデザインです。
>> ラルコバレーノ
4. 手縫いのあたたかみと無骨な雰囲気を両立
ブラウンブラウン
「Mr.Brownエルミニウォレット」(2万2000円)
サイズ:W9.5×H10㎝
中性的なデザインの多いミニ財布の中では、無骨な雰囲気を持つブラウンブラウンのL字型ミニウォレット。
革には優れた耐久性と経年変化を楽しめる栃木レザーのフルベジタブルタンニングレザーを使用。染め、裁断、縫製、仕上げを一貫して自分達で制作する徹底したこだわりは唯一無二の魅力を持ちます。
また、ミシン縫いが一般的な財布の製造において、分厚いレザーを縫い合わせるのに最適なハンドステッチを採用。スピード重視の現代的な作りとは真逆の、ひとつひとつ職人の手によって丁寧に縫われるこだわりの作りは、丈夫さと美しさを兼ね備えたブラウンブラウンらしい、ワイルドに荒々しく長く使えるミニ財布です。
ガバッと大きく開くので視認性に優れていて使い勝手も抜群。お札スペースが2カ所にカードは4枚収納可能。両サイドの一番外側にはマルチポケットがに付いているため、レシートなどちょっとしたものを入れられるのがさりげなくうれしいポイントです。
>> ブラウンブラウン
5. 鞄の街が手掛けるアイデア満載のミニ財布
cie(シー)
「CIE-MINIMUM SMOOTH LEATHER - TOYOOKA ZAIFU -」(2万900円)
SIZE: W10.5×H9×D1.8cm
これひとつで、お札、コイン、カードに加えて鍵まで持ち運べるミニ財布。手掛けるCIE(シー)は、試行錯誤を繰り返すことで生まれる“REAL GOODS”をコンセプトに、さまざまな人のライフスタイルに「新しい価値観」を提案する日本のブランドです。
鞄の街としての長い歴史とその中で蓄積されてきた技術を持つ「豊岡」に注目し、ブランドと職人が一緒に研鑽を積むことで、既成の価値観に囚われない機能美あふれるミニ財布に仕上げてあります。
適度なコシ感とソフトさを両立する、タンニンとクロムでコンビ鞣しした革を採用。また、可能な限り顔料を使わない素上げにて仕上げられているため、革本来の経年変化を楽しめます。
L字ファスナーを開けると小銭に加えて鍵も収納できる大きめのスペースが。カードも計3カ所に収納可能で、財布ひとつで手ぶらで出かけたいという要望を叶えてくれる、日本ブランドならではのアイデアミニ財布です。
>> CIE
<取材・文/宇田川雄一>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/345142/
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