スマートフォンの新機種が次々と発表される一方で、中古スマートフォン市場が成長を続けています。2024年には中古のスマートフォンの出荷台数は約3億5,160万台に達し、市場規模は約650億ドル(約6兆7,000億円)になると調査会社のIDCは予測しています。
2020年に約2億2,540万台の出荷台数
IDCの見積もりによると、2020年の世界の中古スマートフォン出荷台数は約2億2,540万台であったとのことです。
これは、2019年の約2億650万台に比べて、9.2%の増加です。IDCは、この台数は予想ほどではなかったものの、依然として中古スマートフォン市場は好調であるとしています。
中古スマートフォンの出荷台数は今後も増え続け、2019年から2024年までの年平均成長率(CAGR)が11.2%で、2024年には約3億5,160万台に達し、市場規模は約650億ドル(約6兆7,000億円)になるとIDCは予測しています。
下取りプログラムが中古スマートフォン市場をけん引
IDCは、この中古スマートフォン市場の大幅な成長は、新しいスマートフォンを買うときに古いものを買い取ってくれる下取りプログラムがけん引しているとしています。
特に高価なフラッグシップスマートフォンを販売しているメーカーはこのプログラムに積極的で、Apple、Samsung、Huaweiといったメーカーが下取りプログラムを展開しています。
IDCのリサーチマネージャーであるアンソニー・スカーセラ氏は、「再生品や中古品のスマートフォンは、スマートフォンを購入する際に費用を節約したいと考えている消費者と企業の両方に、費用対効果の高い代替品を提供し続けており、中古スマートフォン市場は世界中のあらゆる地域で減速の兆しが見られない」と述べています。
Source:IDC via Patently Apple
Photo:ぱくたそ
(ハウザー)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania