三井物産グループのMoon Creative Lab Inc.は、飲食店やカフェの空いている時間帯をテレワークプレイスとして提供するサービス「Suup」を提供中。2020年7月にWebアプリを、同年10月にiOS版アプリをローンチした同サービスは、現在都内約100店舗に導入済だ。
そしてこのたび、Android版アプリをリリースし、すべてのスマートフォンユーザーが利用可能となった。同時に、追加料金なしで席を予約・確保できるオンライン予約機能もリリースしている。
Android版アプリ&新機能!法人プランも順調
作業したいワークプレイスを見つけたら来店してレジ横のQRをスキャンするとチェックインできるというシンプルな仕組みだ。料金は、1ドリンクつきで最初の90分が600円、以降30分ごとに200円かかる。
このたび、Android版アプリのリリースと同時に、オンライン予約機能もリリース。
これは、アプリでワークプレイスを検索し、そのまま予約できるという機能だ。前日までの予約により追加料金なしで予約ができるのが特徴。当日検索して行ったお店の電源席が空いているか不安な人や、打ち合わせなどで利用する人にうれしい機能だろう。
ちなみに、同サービスを従業員に提供できる法人プラン「Suup for Business」も展開中。月額費用のないプランや、企業規模・働き方に応じた料金プランを設定できるカスタマイズプランなどを用意している。この法人プランは、提供開始から2ヶ月で約30社が導入したという。なお、請求書払いが可能なため、従業員の経費精算の手間を省くことができるようだ。
空きスペースの利活用が活発化
新型コロナウィルスがいまだ猛威を振るうなか、カフェなどの飲食店やホテルといった場所をテレワークプレイスとして活用するケースが増えてきた。
例えば、SBイノベンチャー株式会社の「ワークスルー」や、株式会社スペースマーケットのワークスペースのシェアリングに特化した「スペースマーケットWORK」、株式会社バカンの店舗側の人手を介さず座席の空き・予約を管理できる「VACAN Noline Autokeep」などさまざま。
また、ワークプレイスを簡単に運営できるテレワーク・テクノロジーズ株式会社のアプリ「テレスペ」が実証実験を経て全国展開するなど、空きスペースを活用したビジネスも加速している。
2021年1月7日に1都3県を対象とした2度目の緊急事態宣言が発表され、テレワークはさらに継続・拡大すると予測なれるなか、こういったサービスの需要はより一層拡大していきそうだ。
- Original:https://techable.jp/archives/145936
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口