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indiegogoとジェトロが「Japan FastTrack Program Plus」参加スタートアップを募集

スタートアップのグローバル展開を支援する日本貿易振興機構 (ジェトロ)イノベーション・知的財産部スタートアップ支援課は1月7日、世界最大級のクラウドファンディングサイト「indiegogo」(インディゴーゴー)と共同で「Japan FastTrack Program Plus」の募集を開始したと発表した。indiegogoが、2020年12月より米国銀行口座不要かつ日本での銀行口座のみで利用可能となったことから、日本発のイノベーションのグローバル展開をさらに加速させるべく実施する。

エントリー締め切りは1月22日。2次募集を予定しており、4月以降ローンチ予定の場合は、2次募集での応募を呼びかけている。

ジェトロ・スタートアップ支援課は、国内スタートアップのグローバル展開への支援策として、日本にいながら世界の消費者につながることができる仕組みを提供。クラウドファンディングで得られる価値は資金だけではなく、海外スタートアップは消費者からのフィードバック、マーケティングのノウハウを活用し、米国ならびに世界に進出するための戦略策定に活用しているという。

世界へ進出する前、市場へ新製品を投入する前に「Go-to-Market Strategy」の一環として、まずはクラウドファンディングを活用することを提案している。

Japan FastTrack Program Plus

応募要件

参加することで得られる3つの価値

Indiegogoは、237の国と地域から月間約1800万人が集まる世界最大級の「購入型」クラウドファンディングプラットフォーム。プロジェクトの実行者は、プラットフォームを通じて、世界中から資金を募ることができ、その対価として支援者に完成した製品や作品などを任意で提供する。

Indiegogoでは、これまで90万超のプロジェクトが起案され、累計で約2100億円を超える支援を集めているという。同プラットフォームには良質なアーリーアダプターのコミュニティが形成されており、製品コンセプトの検証やマーケティングの場として、世界中のスタートアップをはじめ、BOSEやP&G、パナソニックなど大企業にも活用されている。

また近年、資金調達、製品の市場投入、グローバルブランドの構築と、海外展開サポートを一気通貫で行う「グローバルファーストトラックプログラム」の提供を開始。中国企業を中心に、すでに670超のプロジェクトが累計270億円の資金調達とグローバル市場への参入に成功しているという。

J-Startupは、日本のイノベーション政策の一環として、2018年に経済産業省主導で立ち上がったスタートアップ企業の育成支援プログラム。経済産業省、JETRO、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が事務局を務めている。

日本では約1万社のスタートアップが日々新しい挑戦をしている一方、グローバルに活躍する企業はまだ少数とされる。J-Startupでは、トップベンチャーキャピタリストや大手企業のイノベーション担当者などから構成される推薦委員が139社の企業を選抜。官民による手厚い支援を提供し、成功モデルを創出する。世界で戦い、勝てる企業を日本から創出することで、世界に新しい価値を提供するとしている。

ジェトロ・スタートアップ支援課は、世界で活躍するスタートアップ創出のために、政府や関係機関と連携し、スタートアップのグローバル展開を支援する日本貿易振興機構イノベーション・知的財産部内の組織。

世界各地のスタートアップ・エコシステムと直結した展示会などのイベントへの出展支援、ブートキャンプなどのハンズオン型プログラムの企画・運営、現地アクセラレータ/VCとのメンタリング・マッチング機会などを提供している。

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:indiegogo(企業・サービス)クラウドファンディング(用語)JETRO(組織)日本(国・地域)

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