Apple A4チップとA5チップの開発にも携わった、著名なコンピューティング・アーキテクトであるジム・ケラー氏が、Intelを退職し、人工知能(AI)アーキテクチャの開発などを行う、Tenstorrentの社長兼最高技術責任者(CTO)に就任したことをAnandTechが報じました。
先見性と、開発者としての能力に高い評価
ジム・ケラー氏はこれまで、DECを皮切りにAMD、P.A.Semi、Apple、Tesla、Intelでプロセッサ開発を主導してきました。
AnandTechは、「ジム・ケラー氏のような人物が、ある会社が開発中のアーキテクチャを高く評価した場合、その将来性は有望だと考えられ、人々の注目を集める」と記しています。また、実際にケラー氏が入社したともなればその評価は倍になるとし、ケラー氏の経歴と、アーキテクトとして将来性を判断する能力がいかに高いかを説明しています。
AMD、Apple、Intelなどで勤務
ケラー氏はDEC Alphaを設計した後、AMDでK7とK8の立ち上げに従事、P.A.Semiで働き、同社がAppleに買収されるとAppleで4年間働き、その間にA4チップとA5チップの開発を行いました。
AMDに復帰した後は副社長兼チーフ・コア・アーキテクトとしてK12とZenを担当し、直近ではIntelで半導体製品開発担当の上級副社長として勤務していましたが、2020年6月に退職しています。
Appleは、M1チップの開発を2010年から行っていたそうですので、ケラー氏はこちらにも関わっていたかもしれません。
Source:AnandTech, Tenstorrent
Photo:Apple Explained/YouTube
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