米BiogenがAppleと共同で、認知症や神経疾患の潜在的な症状を有する人の認知機能低下の監視に、Apple WatchとiPhoneをどのように役立てるかを調査する研究を開始すると発表しました。
軽度認知障害の兆候検出を目的とした調査研究
この調査研究は、アルツハイマー病などの特定の認知症の初期指標である、軽度認知障害の検出を含め、認知能力と健康状態の監視に役立つデジタルバイオマーカーを特定することを目的として実施するものです。
本調査研究は2021年後半に開始し、潜在的な症状を有する若年者および高齢者の参加登録が行われます。
研究目的は、Apple WatchとiPhoneが備えるテクノロジーと、Biogenの神経科学に関する知見を活かし、軽度認知障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)の初期兆候を捉えることです。
既に他社とも認知症の初期症状把握に関する研究実施中
Biogenの最高経営責任者(CEO)のマイケル・ボナツォス氏は、今回の調査研究で予防医療に貢献する結果が得られれば、医療コスト削減に繋がると期待を示しています。
Appleの最高執行責任者(COO)であるジェフ・ウィリアムズ氏は、自社の持つテクノロジーが、本調査研究を通じて患者健康の維持に貢献することを期待する、前向きなコメントを発表しています。
AppleはEli Lillyとも、今回と同じデバイスを用いた認知症の初期症状を把握しようとする研究を行っていると報じられていました。
Biogenと行う調査研究の詳細な内容や実施期間、目標登録患者数などは、今後明らかになると思われます。
Source:Biogen via AppleInsider
Photo:Top Bananas
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- Original:https://iphone-mania.jp/news-339898/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania