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次世代ディスプレイ〜ミニLED、マイクロLED、OLEDの主な利点と課題は?

M1X iMac
 
テック系メディアPocket-lintが、iPhone12シリーズなどに搭載されている「有機EL(OLED)ディスプレイ」、新型12.9インチiPad Proが搭載すると噂の「ミニLEDバックライト搭載ディスプレイ」、次世代ディスプレイパネルとしてApple Watchに搭載されると噂の「マイクロLEDディスプレイ」の、主な利点と課題を説明しています。

Apple製品への採用状況と見通し

OLEDディスプレイは、Apple WatchやiPhoneで数年前から採用されており、最新のiPhone12シリーズでは全モデルが搭載しています。
 
ミニLEDバックライト搭載ディスプレイは、3月に発売される可能性が高い新型iPad Proや、下半期(7月〜12月)の発売が噂される14インチおよび16インチMacBook Proに採用されると、複数ソースが伝えていました。
 
マイクロLEDの開発にはAppleも投資しているようですが、Apple製品に搭載されるとしても2023年か2024年にApple Watch用ディスプレイとして最初に用いられるだろうと、台湾のLED情報専門メディアLEDinsideが予想していました。

各ディスプレイパネルの主な利点と課題

CES 2021では、各社の新型TVが披露されています。2021年は、ミニLEDバックライトが普及し始めると予想されています。これまでは業務用に主に使われてきたマイクロLEDディスプレイも小型化しつつあり、価格を別にすれば家庭用に導入できるサイズになりつつあります。
 
Pocket-lintによる、各ディスプレイの主な利点と課題は下記の通りです。
 

OLED

 
採用メーカー:LG、Philips、ソニー、パナソニック
 

項目 Pocket-lintのコメント
利点 深い黒色の表現、優れた彩度、HDRへの適応性
課題 LEDバックライト搭載液晶ディスプレイほど明るくない、液晶ディスプレイより短い寿命、焼き付きが起こる可能性

 

ミニLED(ミニLEDバックライト搭載ディスプレイ)

 
採用メーカー:LG、Samsung、TCL
 

項目 Pocket-lintのコメント
利点 これまでのLEDバックライトより明るい、黒の表現、手頃な価格
課題 ディスプレイパネル直下に配置されたLEDによるパネルの厚み増加、ピクセル間の色の滲み

 

マイクロLED

 
採用メーカー:Samsung、ソニー(業務用)
 

項目 Pocket-lintのコメント
利点 優れた明るさ、黒の表現、モジュラー構造で多種サイズに対応
課題 非常に高価(Samsungの110インチTVは15万ドル、約1,560万円以上)、現在は大画面しか作れない

 
 
Source:Pocket-lint
Photo:Apple Hub/Twitter
(FT729)

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