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5nmチップ出荷先でAppleが50%以上のシェアを獲得する見通し

A14
 
2021年に5ナノメートル(nm)プロセスで製造されるチップの半分以上がApple向けであることが、最新調査報告書から明らかになりました。

半導体メーカーは業績好調

調査会社Counterpoint Researchによると、2020年は半導体メーカーにとってよい1年でした。主要半導体メーカーは、予想を上回る業績を発表しています。
 
Counterpointの見積もりによると、2020年におけるファウンドリ業界の売上高は820億ドル(約8兆5,000億円)に達し、前年からの成長率は23%でした。同社は2021年も、2020年には及ばないものの、2桁台となる前年比12%増となり、売上高は920億ドル(約9兆6,000億円)に到達すると予測しています。

7nm・5nmの開発が加速

半導体生産技術では、5G対応スマートフォン、ゲーム機器、クラウドサーバーにおける人工知能(AI)/GPUにおいて高まる半導体需要に対応するため、7nmおよび5nmプロセスの開発が加速しました。
 
AppleのA14チップはすでに5nmプロセスルールで製造されており、今年発売されるiPhone13シリーズに搭載されるA15プロセッサ、およびAppleシリコンは、5nmプロセスを改良した「5nm+」プロセスで生産されるといわれています。

5nmプロセス製造チップの53%はApple向け

2021年には、12インチウエハーの5%が5nmプロセスになるとCounterpointは予測しています。2020年時点では1%未満でした。
 
また2021年に5nmプロセスで生産されるチップの出荷先シェアでは、Appleが53%と半数以上を占める見通しです。これらはTSMCから出荷される、A14/A15またAppleシリコンです。
 
2位は24%のQualcommで、これはiPhone13向けに出荷されると予測されるX60モデムチップ用です。
 
Samsungも自社製品向けのExynosシステム・オン・チップ(SoC)およびQualcomm向けモデムチップを5nmプロセスで生産する見込みで、Counterpointの見積もりでは、TSMCとSamsungの2社で、2021年の5nmプロセス製品の90%を占めることになるとのことのです。
 

 
 
Source:Counterpoint Research via 9to5Mac
(lunatic)

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