パーソルイノベーション株式会社のグループ企業であるeiicon companyは、「HANEDA INNOVATION CITY(HICity)」にて、2021年2月19日に開催される「HANEDA INNOVATION CITY IDEATHON」の運営全般をサポートしていくと発表。
新たなスマートシティ実現に向けたビジネスアイデア創出を目指す同イベント開催にあたり、1月12日より アイデアの事業化に取り組むことのできる法人・チームの募集を開始した。
デジタルツインを活かす
2020年夏にオープンしたHICityは、大田区の課題解決やよりよい社会の実現に資するスマートシティの先端的な取り組みを実証・実装するテストベットとして展開中。
ここでは、人・モビリティ・ロボティクスの位置情報とバイタル情報や稼働状況の属性情報を組み合わせ、3Dモデル上でリアルタイムに確認できる空間情報データ連携基盤「3D K-Field」を施設運営ツールとして導入済み。同システムを施設のデジタルツインとして活用することで顧客満足度向上と運営の最適化を図っている。
今回は、「3D K-Field」を活用してスマートシティを実現するビジネスアイデアを4つのテーマで募集。そして採択された法人・チームは、実装に向けたHICityでの実証実験に臨み、さらには大田区をはじめ全国への展開を試み社会のアップデートに貢献していくという。
近未来を感じる4つのテーマ
それでは、今回の募集テーマを見ていこう。
1つ目は「スマートモビリティ」。高齢者や子育て世代などの交通弱者に向けた移動手段や小型モビリティなどを活用した商業施設内での新たな移動体験創出などを狙ったテーマだ。
2つ目の「スマートロボティクス」は、ロボットを活用することで省人化や生産性向上、非対面・非接触モデルを実現するとともに、遠隔操作ロボットを活用した生涯雇用の仕組みを構築していこうというもの。
3つ目は「スマートツーリズム」。購買データや消費行動を可視化することで、施設や店舗など街全体での回遊性を高め、新たな賑わいを生み出す仕組みの創出に取り組む。また、潜在的な観光資源を顕在化し、有効活用するサービスの実現などもこのテーマに含まれる。
4つ目が「スマートヘルスケア」。来場者の移動データを活用した健康増進に寄与するサービスの提供や、VRなどを活用したフレイル(加齢による虚弱)の予防サービスの提供などが共創ビジネスとして挙げられている。
「HICity」とは?
HICityは、オープニングイベントに搬送ロボ「Mighty」などが登場したり、⾃律⾛⾏バスが定常運行していたり、トイレなどの空き情報を配信する「VACAN Throne」や店内座席の即時予約サービス「VACAN Noline Autokeep」が導入されていたりと、さまざまな最先端を体験できる大型複合施設だ。
なかでも注目したいのが、2020年9月にHICity内にオープンしたデジタル体験型商業施設「羽田出島|DEJIMA by 1→10」。最新テクノロジーを駆使して、文化やアートなど日本が世界に誇るコンテンツを発信していく施設となっている。
このように、最先端テクノロジーが集結するこの施設で、今後も新たなアイデアが実証され、世の中に出ていくと思うとワクワクが止まらない。
- Original:https://techable.jp/archives/146191
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口