Apple Watchなどのスマートウォッチやウェアラブルデバイスで、継続的に心拍数などを測定しておくと、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の症状が現れる前に、感染しているかどうかが判断可能になるとの研究結果が、米国を代表する医療機関および研究機関から発表されました。
心拍変動に着目
ニューヨークのマウント・サイナイ・ヘルス・システムの研究者は、Apple Watchがコロナ感染の兆候となりうるユーザーの心拍数のわずかな変化を検知、最大で症状が出る7日前に感染を確認できることを発見しました。
研究では「心拍変動」(拍動してから次の拍動までの間隔のゆらぎ)に着目、コロナ感染者は感染していない人と比べ、心拍変動が少ないことが判明したそうです。
マウント・サイナイは2020年4月29日から9月29日にかけて、同病院に勤める約300人のヘルスケアワーカーにAppel Watchを着用してもらい、調査を実施しました。
感染すると安静時心拍数に変化
マウント・サイナイとは別に、カリフォルニアのスタンフォード大学も、Garmin、Fitbit、Appleなど複数の異なるスマートウォッチやトラッカーを被験者に着用してもらい、調査を行いました。その結果、新型コロナに感染していた人の81%で、症状の現れる最大9日半前から「安静時心拍数」に変化が生じていたそうです。
スタンフォード大の研究者らはその後、スマートウォッチのデータを解析することにより、感染者の約3分の2を、症状が現れる4日〜7日前に突き止めることに成功したと報告しています。同大は合計5,000人以上のデータと、コロナ感染者32人のデータを解析したとのことです。
同大はまた、一定期間以上、安静時心拍数が平時と異なる数字を示した場合、ウェアラブル着用者に警告するシステムを製作しました。警告を見て人々が感染の可能性を懸念、外出を控えれば、感染拡大の抑止になると、同大の研究者は説明しています。
Source:CBS News
(lunatic)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-341266/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania