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新型コロナ、COCOAに登録する陽性者はわずか2.7%か


 
厚生労働省は、新型コロナウイルス接触確認アプリCOCOAの陽性登録者数が1月15日時点で累計8,040件だと発表しました。一方で、日本国内で陽性が確認された人は累計で31万人を超過しています。

COCOAへの登録率は2.7%か


 
厚生労働省が公表したデータによると、2020年12月25日時点ではCOCOAの累計陽性登録数が5,297件でしたが、年末年始を挟んだ2021年1月15日には8,040件となっており、3週間で2,743件増加しています。
 
一方、国内では急速な感染拡大が続いており、日本経済新聞が提供する「新型コロナウイルス感染世界マップ」によると、1月15日の累計陽性者数は31万734人で、12月25日の21万769人から3週間で約10万人増加しました。
 
検査結果の確定からCOCOAの陽性登録までのタイムラグ等も考えられますが、単純計算では、陽性が確認された人のうち、わずか2.7%程度しかCOCOAにおける陽性登録を行っていないということになります。

リリース日から計算

COCOAがリリースされた2020年6月19日から、2021年1月15日までの期間に陽性が確認された人数は29万3,365人となっており、COCOAの累計の陽性登録数8,040件で計算した場合も、登録率は約2.7%となります。
 
COCOAの陽性登録には、行政からの処理番号が必要なため、現場の混乱により処理番号発行が遅れている可能性や陽性者が登録を避けている可能性があります。
 
COCOAは、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に資することを目的に開発されましたが、残念ながら、現時点では効果的に運用されているとは言い難い状況です。
 
なお、登録率等については、筆者が独自に計算したものです。参考値として取り扱いください。
 
 
Source:厚生労働省, 日本経済新聞
(seng)

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