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新卒・中途を一元管理できる採用管理システム「SONAR ATS」のThinkingsが9.5億円調達

新卒・中途採用の一元管理が可能な採用管理システム「SONAR ATS」を提供するThinkingsは1月18日、シリーズAラウンドとして、第三者割当増資および金融機関からの借入による総額9.5億円の資金調達を発表した。引受先はインキュベイトファンド、XTech Ventures、i-nest capital、みずほキャピタルの4社。

調達した資金は、SONAR ATSのサービス強化、SONAR ATSと連携しているHRサービスを掲載するマーケットプレイス「SONAR Marketplace」実現に向けた機能開発および人材採用などに充てる予定。

また2月1日より、インフォデックスとイグナイトアイはThinkingsへ合併することを明らかにした。

Thinkingsは、企業が最適なHRサービスを選択・活用し、より自社とマッチした人材をストレスなく採用できるよう、2013年からSONAR ATSを中心にHRTech事業を展開。各就職ナビやイベントなど、全ての応募経路からのデータを一元管理し、直感的なユーザーインターフェースにより、応募者へのLINE連絡や状況の分析、さらに応募者への効果的な動機形成を図ることが可能。通年採用化に伴う、年度に縛られない採用管理にも活用できるそうだ。現在SONAR ATSは、業界・業種・採用規模などを問わず約800社(2021年1月時点)の幅広い企業に導入されているという。

また今回Thinkingsは、採用の「解像度」を上げ、真のマッチングを実現するという新たなビジョンを定めたとしている。候補者それぞれにピントを合わせ共感を構築する採用活動や、各企業ごとの最適な採用戦略など、採用活動の「解像度」を上げていくことで、「採用管理」にとどまらず、候補者と企業の双方が幸せになる真のマッチングを生み出していくとしている。

採用管理システム「SONAR ATS」の事業拡大

これまでSONAR ATSでは、採用管理システムとして高い柔軟性と効率性を追求し、あらゆる採用の管理を可能にしてきたという。また、現在22のSaaSとAPI連携しており、スムーズな情報連携が可能としている。今後、機能改善に加えてさらに連携サービスを増やし、SONAR ATSと様々なHRサービスを組み合わせてシームレスな採用管理が行えるよう、利便性を向上させる。

またこれにより、多様な採用課題に対応できる採用管理システムとして、2023年度(2024年7月)中に2000社の企業への導入、2021年度(2022年7月)までに100のHRサービスとのAPI連携を目指す。

HRサービス提供ベンダーがサービスを販売・提供、採用担当者が相談・購入できるマーケットプレイスを目指す「SONAR Marketplace」

Thinkingsは新たにSONAR Marketplaceサイトを開設し、採用管理システムで培った知見を元に、HRサービス活用ノウハウやSONAR ATSと連携しているHRサービスを掲載。採用管理システム事業専業で展開してきたからこそ、様々なHRサービスを中立的な立場でユーザーに提案できる「マーケットプレイス」を創ることが可能と考えているという。

同社は、このSONAR Marketplace事業によって企業のHRサービス購買プロセスの最適化を目指すという。SONAR Marketplaceを通して、企業は自社の目的や課題に合った最適なHRサービスを選定し、活用方法を理解し、購入まで完結することが可能となるよう、システム開発を推進する。

また現在「SONAR Marketplaceで購入可能なサービスの増加」、「購買システム開発」の2点を進めているそうだ。

今後SONAR Marketplaceにより、次々と生まれる多様なHRサービスを迷わず導入することを可能とし、企業ごとに最適な採用戦略を構築できるようにすることで、採用の「解像度」を上げていくことを目指す。また、2021年度中にHR領域の新規事業立ち上げを予定している。

カテゴリー:HRテック
タグ:資金調達(用語)ThinkingsSONAR ATSSONAR Marketplace日本(国・地域)

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