インドネシアの観光地、バリ島のサル達がスマートフォン等の高価な物品を盗んで「人質」にすることを学習したと海外メディアが報じています。
スマホを人質に
英大手メディアThe Guardianによると、インドネシアの有名観光地バリ島のサルが、スマートフォンなどをわざと盗み、食糧と交換するための「人質」にしているとの研究結果が発表されました。
バリ島では有名な歴史的寺院の近くに多数のサルが住み着いており、例年多くの観光客が訪れています。
不注意な観光客がサルに物を盗まれる事件もたびたび発生しており、このたび研究者による調査の結果、サル達はより多くの食糧を得るため、スマートフォンなどの高価な品物を好んで盗んでいることが分かりました。
カナダ人研究者のルカ博士は、273日にわたり寺院のサルと観光客とのやり取りを観察した結果、サル達は空のカメラケース等の価値が低い物よりも、多くの食べ物と交換できるスマートフォンや財布などの高価な物品を狙っていることを発見しました。
「身代金」を要求
サル達は、観光客のスマートフォンなどを盗み、満足いく食べ物を手に入れるまで放さないという、まるで人質をとって身代金を要求する強盗のような行動をとっています。
物を盗まれた観光客や寺院関係者は、物を返してもらうために食糧などを差し出すことでサルと「交渉」することがよくあり、中には25分もかけて物を取り戻した例もあったようです。
研究によると、サル達は高価な品物を盗むことで、「身代金」の食べ物と交換できることを社会的に学習している模様です。
2007年の初代iPhone発売以降、多くの人にとってスマートフォンが重要な物になりました。それと同時に、バリ島のサル達にとってもスマートフォンが重要なターゲットになったと言えるかもしれません。
Source:The Guardian
Photo:Jorge Franganillo / flickr
(seng)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-341663/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania