同ミッションでは実際にロケットに載せていたペイロードである米航空宇宙局(NASA)の超小型衛星10基を軌道上に展開した。
昨年5月の失敗を経て
この斬新な手法を確立すべく同社はこれまで各種テストを行ってきたが、昨年5月に行ったテストでは、上空で切り離されたロケットLauncherOneのエンジン不具合が発生。その失敗を経ての今回のテストであり、初めてロケットが宇宙に到達したマイルストーンとなる。
専用打ち上げ場は不要
また米カリフォルニアのモハベ砂漠から打ち上げた今回のロケットが実際にペイロードを運び、ターゲットとする軌道上に載せることができたのも大きな意味を持つ。
ペイロードはNASAのローンチ・サービス・プログラムが選んだもので、ブリガムヤング大学やミシガン大学など全米の大学がデザイン・製作・テストしたCubeSat(小型人工衛星)10基だった。
今回の成功を受けて、同社はロケット打ち上げサービスの商業化へ向けて大きく前進する。同社の手法は専用の地上打ち上げ場ではなく既存の滑走路を使うため、「フレキシブル」に展開できるのが売り。また価格的にも既存のものに比べると利用しやすい設定になるという。
人口衛星を展開したい国や企業にとっては今後、有力な選択肢となりそうだ。
- Original:https://techable.jp/archives/146573
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:mizoguchi