Qualcommが同社のシステム・オン・チップ(SoC)のフラッグシップ向けモデルである、800番台シリーズの最新版を発表しました。Snapdragon 870と名付けられたこのSoCは同社の昨年のハイエンドモデルであったSnapdragon 865+の後継となるSoCです。
865+より少しCPU性能アップ
Snapdragon 870の主なスペックを865+および888と比較すると以下のようになります。
865+ | 870 | 888 | |
---|---|---|---|
CPU | Cortex A77(@3.1GHz)x1, Cortex A77(@2.42GHz)x3, Cortex A55(@1.80GHz)x4 | Cortex A77(@3.2GHz)x1, Cortex A77(@2.40GHz)x3, Cortex A55(@1.80GHz)x4 | Cortex X1(@2.84GHz)x1, Cortex A78(@2.42GHz)x3, Cortex A55(@1.80GHz)x4 |
GPU | Aderno 650 | Aderno 650 | Aderno 660(Aderno 650より25%高速) |
DSP(AI処理) | Hexagon 698(15 Tera Operations Per Second(TOPS)) | Hexagon 698(15 TOPS) | Hexagon 780(26 TOPS) |
Wi-Fi | Wi-Fi 6E | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 6E |
製造プロセス | 7ナノメートル(nm) | 7nm | 5nm |
このように比較すると、Snapdragon 870は865+と非常に似通っていることがわかるかと思います。
大きな差があるのは、高速CPUコアの周波数が3.1GHzから3.2GHzに引き上げられ、Wi-Fi対応がWi-Fi 6EからWi-Fi 6に引き下げられているところでしょうか。
最新のフラッグシップであるSnapdragon 888に比べると、さすがにスペック的には全体的に劣っています。
プレミアムフラッグシップとプレミアムミッドレンジの間をうめる存在に
このSnapdragon 870はSnapdragon 888よりも価格が安く設定されていると考えられ、プレミアムフラッグシップとプレミアムミッドレンジの間をうめるスマートフォンに搭載される製品になると思われます。
これはGoogle Pixel 5などに採用された、昨年のSnapdragon 765Gと同じ立ち位置です。
Snapdragon 870は、Motorola、iQOO、OnePlus、OPPO、Xiaomiなどの顧客から搭載スマートフォンが発売される予定です。
Source:Android Central, Qualcomm
(ハウザー)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-342203/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania