テクノロジーの進化に伴い、映像表現の幅は大きく広がり、VRを活用した映画も多く生まれている。近年、世界各国の映画祭に「VR部門」が誕生し、国内映画祭では「Short Shorts Film Festival & Asia2018」で初めて「VR部門」が設立された。
そんななか、株式会社CinemaLeapは、日本初のVR映画に特化した国際映画祭「Beyond the Frame Festival(BTFF)」を2021年2月12日~2月21日の期間、HTC NIPPON株式会社が提供するVRコンテンツ配信プラットフォームVIVEPORTにて開催するという。
国内外のVR作品を配信
VRゴーグルはもちろん、スマートフォンやPCで楽しめる作品もあるとのことだ。また、国内外のゲストが登場するオンライントークセッションやオンライン授賞式も配信予定。
VRについて知りたい初心者から、VR映画を撮りたいという上級者までさまざまな人が楽しめるよう幅広いジャンルのイベントが用意されているとのこと。なお、作品上映および関連イベントは、すべて日本語・英語の同時通訳で配信されるようだ。
ナビゲーターを努めるのは、バーチャルタレントの届木ウカ。審査員は、『リアル鬼ごっこ』や『新宿スワン』を手がけた園子温氏、作家・画家として活動する大宮エリー氏、株式会社Speedy社長の福田淳氏の3名だ。審査の結果「グランプリ」および「VR Story Award」「VR Experience Award」を決定するとのこと。
国内のVR映画は……
世界的に盛り上がりを見せるVR映画だが、日本でも素晴らしい作品が生まれている。2019年には伊東ケイスケ氏が監督を務めたVR映画『Feather』が、第76回ヴェネツィア国際映画祭にて、VR部門では日本人初のビエンナーレカレッジセレクションとしてプレミア上映されるなど注目を集めた。
『Feather』は、2020年12月よりVIVEPORTにて配信中。1000本を超えるVRタイトル(ゲームおよびアプリ)にアクセスし放題のサブスクサービス「VIVEPORTインフィニティ」の対象作品となっている。
国内初のVR特化型国際映画祭により、VR映画の認知度や人気がさらに向上しそうだ。
- Original:https://techable.jp/archives/146727
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口