フランスのスタートアップGeorges(またはGeorges.tech)は、3500万ユーロ(約44億円)の資金を新たに調達した。ブランドも新しくなり、今後は「Indy」と呼ばれる。同社は、フリーランサーや中小企業向けの会計自動化アプリケーションを開発してきた。
Singularがこの資金調達ラウンドをリードした。Singularについてご存じではないかもしれないが、GeorgesのキャップテーブルにSingularが載っているのは至極もっともだ。パリを拠点とするベンチャーキャピタルであるAlvenのパートナーだったJeremy Uzan(ジェレミー・ウザン)氏とRaffi Kamber(ラフィ・カンバー)氏は、同VCを離れ自らのファンドを立ち上げた。ウザン氏は以前Alvenに在籍時にIndyに投資した。その後もSingularとともにIndiを追いかけている。
既存の投資家であるAlvenとKeralaも再び投資した。Indyはこれまで、サービスへのアクセスを得るために月額サブスクリプション料金を支払う4万人のクライアントを引きつけることに成功した。
Indiは最初、フリーランサー、自営業者、医師、建築家、弁護士などのために特別に設計した製品から始めた。これを利用すれば会計士を使わなくてもよい。まず、同社のサービスを銀行口座に接続する。次に、Indyがすべての取引をインポートし、できるだけ多くの取引にタグをつけて分類を試みる。
遡って不足しているデータを追加することもできる。取引に領収書や請求書を添付することも可能だ。こうした処理を行えば、年末に付加価値税をどの程度取り戻せるかがわかる。
次にIndyは、データに基づき管理フォームに自動で入力する。そうすると税務の書類をダウンロードしたり、Indyから直接書類を送付できたりする。
プラットフォームを利用すればビジネスの概要を把握することもできる。あなたは自分の会社の収入を把握したり、費用を追跡したりできる。あなた自身が会社からいくらもらい、また個人として費用がいくらかかったかに基づき、個人としていくら儲けたのかを知ることもできる。
時が経つにつれIndyはサービスを拡大し、多様な企業をサポートできるようになった。フリーランサーに加え、EURL(出資者1人で設立できる会社)、SARL(有限会社)、SAS(単純型株式会社)、SASU(1人簡素株式会社)をサポートしている。同社は2020年に売上高を3倍に増やした。
また同社は、フランスでBICステータスの商品を販売する人々を含め、さらに多くの自営業者をサポートするために製品の改善を計画している。Indyは2021年にリヨンで100人を雇用する予定だ。
同社はさらに大きな計画を立てている。潜在的な市場として米国を検討しているのだ。米国には自営業者が多い。興味深いチャンスになると思われる。
カテゴリー:ネットサービス
タグ:Indy、会計、資金調達
画像クレジット:Kelly Sikkema / Unsplash
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(翻訳:Mizoguchi)