MMD研究所は1月25日、「2021年1月 スマートフォン決済(QRコード)の満足度調査」の結果を発表しました。利用者の多いQRコード決済6サービスのうち、総合満足度トップは「楽天ペイ」で、前回の調査でトップだった「PayPay」と首位が交代しています。
利用者数上位6サービスの満足度を調査
MMD研究所の「2021年1月 スマートフォン決済(QRコード)の満足度調査」は、先日結果を公表した「2021年1月スマートフォン決済(QRコード)利用動向調査」で、QRコード決済をメインで利用している回答者を対象に実施しています。
回答者は、先日の調査で利用者数上位6サービス(PayPay、d払い、楽天ペイ、au PAY、LINE Pay、メルペイ)各100名、合計600名の18歳〜69歳の男女です。
知ったきっかけトップ3は公式サイト、関連アプリ、テレビCM
現在メインで利用しているQRコード決済サービスを知ったきっかけは、「公式サイト」が16.0%でトップ、以下「関連アプリ上での案内」14.8%、「テレビCM」14.3%と続いています。
知ったきっかけをサービス別に見ると、PayPayは「テレビCM」、d払い、楽天ペイ、LINE Payは「公式サイト」、au PAYは「企業からの配信メール」と「関連アプリ上での案内」、メルペイは「関連アプリ上での案内」がそれぞれトップとなりました。
使い始めた理由のトップは「ポイントが貯まる」
メインで利用しているQRコード決済サービスを使い始めた理由(複数回答可)は、「ポイントがたくさん貯まるから」が35.2%でトップでした。
2位以下は「キャンペーンを知って興味を持った」29.3%、「普段使っているサービスとポイントが連動している」23.8%など、キャンペーンやポイントがきっかけのトップ3を占めました。
使い始めた理由をサービス別に見ると、PayPayとメルペイはキャンペーンを知って興味を持った」がトップ、d払い、楽天ペイ、au PAY、LINE Payは「ポイントがたくさん貯まる」がトップとなりました。
利用頻度週1回以上の割合トップは楽天ペイ
メインで利用しているQRコード決済サービスの利用頻度は、1週間に1回以上の利用率が最も高かったのは「楽天ペイ」の69.0%でした。
以下、「PayPay」67.0%、「au PAY」66.0%、「LINE Pay」57.0%、「d払い」53.0%、「メルペイ」51.0%と続いています。
総合満足度、楽天ペイがPayPayから首位を奪う
調査では、QRコード決済サービスの満足度を、以下4つの部門で聞いています。
- 「お得部門」:キャンペーンの頻度、ポイント還元率、還元されるポイントの分かりやすさ
- 「アプリデザイン部門」:操作の分かりやすさ、利用した金額(残高)の分かりやすさ、見た目の良さ
- 「利便性部門」:使える場所(店舗・EC)の多さ、店員の理解度、チャージ方法の豊富さ
- 「信頼部門」:セキュリティ、企業の信頼性、使える場所の分かりやすさ
各部門別のトップは、お得部門は「楽天ペイ」、アプリデザイン部門は「メルペイ」、利便性部門は「PayPay」、信頼部門は「楽天ペイ」となりました。
総合満足度は、前回の調査(2020年7月)で3位だった「楽天ペイ」がトップに立ち、前回トップだった「PayPay」が3位に後退しています。
家族や友人へのお勧め度トップも楽天ペイ
メインで使っているQRコード決済サービスを家族や友人にお勧めしたいかを10点満点で評価してもらい、NPS(ネット・プロモーター・スコア;顧客推奨度)を算出し、高評価の「推奨者」(9点〜10点)、中間の「中立者」(7点〜8点)、低評価の「批判者」(0点〜6点)で区分したのが以下のグラフです。
全体では、推奨者が14.7%、中立者が40.0%、批判者が45.3%で、推奨者から批判者を引いたNPSは-30.7でした。
NPSが最も高い(お勧めしたい度合いが高い)サービスとなったのは、楽天ペイの-13.0でした。
Source:MMD研究所
(hato)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-343359/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania