Appleは様々な訴訟を抱えていますが、ここ最近増えているのがApp Storeの運営に関するものです。今回、カリフォルニア州のユーザーが提起した訴訟もApp Storeでの特定のアプリ配布が違法だと主張するものです。
カジノアプリで損害
App Storeでは数多くのゲームアプリが配信されており、その中には多くのカジノアプリが存在します。もちろんこうしたカジノアプリで獲得したポイント(ゲーム内通貨)を換金することはできないのですが、訴えたユーザーはアプリに熱中することで多額の支出を強いられることを問題としています。
訴えによれば、カジノアプリには中毒性があり、クレジットカードでポイントを購入できることから多額の支出につながるケースが多くあるとしています。これは消費者にとって大きな損害であり、決済システムとアプリ配布の場を与えているAppleにも一定の責任があるとしています。
ちなみに原告によると2020年の1年間にカジノアプリでは60億ドル(約6,180億円)の売り上げがあり、その一部がAppleの収益になっているとも主張しています。原告側はAppleのこのようなアプリの配信自体が違法だとの認定を求めており、Appleが得た不当な利益の返還も同時に求めています。
裁判の結果がどのような形で出るかは不明で、現時点で原告側の訴えが認められるような積極的な理由はなさそうです。しかし結果次第ではApp Storeがさらに慎重な運営を求められる可能性はあります。
Source:AppleInsider
(KAZ)
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- Source:iPhone Mania
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