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AIに頼めば自動運転のタクシーが迎えに来る!次世代サービスの社会実験を開始

平城宮跡歴史公園(奈良県奈良市)で取り組まれている「スマートチャレンジ」において、PerceptIn Japan合同会社(以下、パーセプティン)は、株式会社マクニカ(以下、マクニカ)および株式会社コトバデザイン(以下、コトバデザイン)と共同し、「マイクロ・ロボットタクシー Mopi」(以下、Mopi)の社会実験を実施する。

「マイクロ・ロボットタクシー Mopi」とは?

Mopiとは、パーセプティンのソフトウェア技術を元に開発された自動運転技術のこと。株式会社タジマEVの超小型モビリティをベースに自動運転化した「macniCAR-01」と組み合わせて、独自の自動運転プラットフォームを構築する。

Mopiの利点は、LiDARや高精度3Dマップを使用しないため、従来より低コストで車両を配備できるということだ。運転者の不足解消に貢献するほか、公共交通の衰退や交通弱者増加といった社会課題へのアプローチも期待できる。

対話AIによるタクシー利用環境の強化

パーセプティンとマクニカは、昨年度の同スマートチャレンジにおいて、自動運転モビリティの実証実験を行った。そこで明らかになったのは、主に高齢者層の利用に関する問題。オンデマンドで利用できるモビリティサービスへのニーズは大きいものの、高齢者からすると、スマートフォンのアプリでの呼び出し操作が難しいという課題があった。

そこで、呼び出しのハードルを下げるための取り組みとして、コトバデザインの対話エージェントを導入。エージェントとの自然な会話で簡単に呼び出すことができ、指示を受けたMopiは、自動的にユーザーが待つ場所に向かうという仕組みだ。

今回は平城宮跡歴史公園の朱雀門ひろば(朱雀大路)に、病院や駅など仮想のスポットを設定し会話端末を設置する。端末と会話して呼び出すと、そのスポットにMopiが迎えに来る。利用者は車内のタッチパネルで認証を行い、Mopiは指定した目的地に向かう。

実験は1月28日(木)から31日(日)の午後10時〜午後3時に実施される。今後パーセプティンとマクニカは、社会実験の結果を踏まえて公園サービスとしての実用化を目指すとともに、日本各地の足としてMopiの社会実装に取り組むとしている。

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(文・九条ハル)

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