かつて影響力のあった親トランプ派アカウントの背後にいた男が、2016年にTwitter(ツイッター)で投票に関する偽情報を広めた選挙妨害の容疑で告訴されている。
米連邦検察官は、Twitterで「Ricky Vaughn(リッキー・ヴォーン)」という名前を使っていたDouglass Mackey(ダグラス・マッキー)容疑者が、人々にテキストやソーシャルメディアを通して投票するよう促し、騙すことにより事実上それらの人々の票を棄てさせたと主張している。
米司法省によると、4900にのぼる固有の電話番号が、マッキー容疑者が宣伝した電話番号に「テキストで投票する(vote by text)」ためにテキストメッセージを送ったという。BuzzFeedニュースは当時、テキストによる投票をうたう詐欺を報じ、その画像の多くが、ヒラリー・クリントン氏の大統領選挙運動の公式グラフィックに似せてフォトショップで加工されたものであることを指摘した。
Twitter just informed me that attempting to disenfranchise voters is not a violation of their Terms of Service. @jack @Support pic.twitter.com/YXVdt8sHwA
— Robert McNees (@mcnees) November 2, 2016
これらの画像のいくつかは、特に黒人とスペイン語を話すクリントン支持者をターゲットにしているように見えた。その動機は、白人至上主義と反ユダヤ主義のコンテンツを投稿していた同アカウントの実績と一致している。このアカウントは2016年11月に停止された。
当時、この謎のアカウントはすぐに政治的な偽情報のエコシステムの中で注目を集めた。ハフポストは、このアカウントがロビイストの息子であるマッキー容疑者によって運営されていたことを2年後に明らかにした。
「極右のプロパガンダと保守的メッセージをTwitter上でブレンドする彼の才能は、彼を共和党の有権者への過激な見解の重要な発信者とし、トランプ氏の威光に便乗するオルタナ右翼の白人至上主義運動の中心人物のひとりにのし上げた」とハフポストのLuke O’Brien(ルーク・オブライエン)記者は当時報じている。
ウェストパームビーチに住むマッキー容疑者は、フロリダ州で米国時間1月27日に勾留された。
「市民の投票権をだまし取るための嘘や誤情報が公共の場に存在する余地はありません」とニューヨーク市東部地区のSeth D. DuCharme(セス・D・デュシャルム)連邦検事代行は述べた。
「マッキー容疑者の逮捕をもって、このように民主主義のプロセスを踏みにじる者は、インターネットの匿名性を盾に罪を逃れられないということを、我々は警告します」。
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カテゴリー:パブリック / ダイバーシティ
タグ:政治 Twitter
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(文:Taylor Hatmaker、翻訳:Nakazato)