ウェブサイトビルダーのSquarespaceが米国時間1月27日の午後、株式公開を発表した。このオンラインウェブサイトの作成とホスティングサービスは、2010年と2014年にそれぞれシリーズAとBのラウンドを調達したベンチャー企業だ。Crunchbaseのデータによると、これらの取引は合計で7850万ドル(約82億円)の価値がある。
Squarespaceが人びとの記憶に残るのは、2017年にGeneral Atlanticが幹事を務めた2億ドルという巨額なセカンダリーラウンドのためだ。セカンダリーラウンドとは外部の関係者が既存の株主から株を買うことで、新株は発行されない。一部の非公開企業は、新たな資本を必要としないが近々に(正規の)流動性イベントがないときにセカンダリーの取引を実行する。
2017年の取引は、同社の今懸案の2021年のIPOとうまく適合する。
当時TechCrunchは、同社の売上が約3億ドル(約313億4000万円)で黒字だ、と報じた。
最近、上場を狙う企業が増える傾向にあり、2020年の終わりにはC3.aiとDoorDashとAirbnbがそのリストに加わったが、Squarespaceもそれらの仲間になる。Coinbaseも上場を申請、RobinhoodはホットなIPO候補だ。そして今度はSquarespaceが、帽子をリングに投げ込んでいる。
Squarespaceの申請はプライベートなので、公開のS-1が見られるのは今後のこととなる。現状にたいして同社は、次のように述べている。
Squarespace, Inc.は本日、Form S-1による登録届出書草案を秘密裏に証券取引委員会(「SEC」)に提出した。本登録届出書はSECがその検査過程を完了したのちに有効となり、市場とその他の条件に委ねられる。
Squarespaceはソフトウェア企業であり、クラウド企業であり、eコマース分野でも手腕を発揮している企業であることから、申請、売出、および上場を行う際、投資家の関心が相当鈍いものと予想される。というのも一種の風刺でもあるが、実際にここ数週間私たちは、ソフトウェアのホットなIPOを見ていない。
しかしニュースが低迷するなか私たちを救ってくれたことには感謝する。私たちも、安心して昼寝ができるだろう。
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カテゴリー:ネットサービス
タグ:Squarespace、IPO
画像クレジット:Spencer Platt/Getty Images
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(文:Alex Wilhelm、翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa)