フランスのスタートアップのChefclubは2021年1月第5週初め、First Bridge Venturesが主導する1700万ドル(約17億8000万円)の資金調達を行ったと発表した。キッチン家電メーカーのGroupe SEBのベンチャー部門であるSEB Alliance、Korelya Capital、Algaé Venturesもラウンドに参加している。
Chefclubは、ソーシャルメディアのプラットフォーム上で一大メディアブランドを構築してきた。資金力のあるメディアブランドであるTastemadeやTastyと並ぶ、巨大なオーディエンスを集めている。
Chefclubの詳細については、こちらの記事を参照してほしい。
Chefclubはセールス行動の分析における興味深い例だ。同社はYouTube、Snapchat、Instagram、TikTokで1億人のフォロワーを持つ巨大なグループのトップを担っている。そして全体では、毎月10億ビュー以上を生成する。
Chefclubはその視聴者を活用して、料理本をはじめとした新製品を生み出している。同社はこれまでに70万冊の本を販売してきた。これらの書籍は自費出版されているため、同社は収益のかなりの部分を確保できる。
最近ではカラフルな計量カップや調理器具、わかりやすいレシピが付属する子供向けの料理キットを発売しており、15万人が製品を購入した。
Chefclubはパートナーシップを通じて、店舗でブランドを展開したいと考えている。そのために、Groupe SEBが投資家として参加することは理に適っている。共同ブランドの商品はChefclubのアカウントでプロモーションを行うことで、その効果が高まることは想像に難くない。
最後に、Chefclubは消費者向けパッケージ商品という新しい市場への参入を計画している。食品が商材となることを除けば、その背景にある考え方は同じだ。同社がオンライン広告を会社の未来を表すものとは考えていない点は、興味深い。そして、それは現在の経済危機においてはスマートな決定のように思える。
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タグ:Chefclub、資金調達
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(文:Romain Dillet、翻訳:塚本直樹 / Twitter)