複数の機能を持った“マルチ”な道具も魅力的ですが、1つの用途を追求した道具には高性能さと潔さがあります。機能性を高め、使い勝手の良さがあり、さらに耐久性も高い。その代表格がプロユース。仕事で使う以上、すぐにダメになってしまってはコスパが悪いし、性能が低いと仕事になりません。また複雑な操作が必要になると使われなくなってしまいます。
デザイン性よりは機能性。与えられた役割をしっかりとこなすことが第一。そんなプロも納得の道具たちを5つご紹介します。でもこういうモノって不思議とかっこいいんですよね。まさに機能美を体現するような道具ばかりですよ。
1. 自衛隊御用達の高コスパ手袋
手袋専業メーカーであるショーワグローブ。もう専業というだけで機能は間違いないのですが、さまざまなプロ向け手袋の中でも注目なのが「護(MAMORI)」シリーズです。元は自衛隊用に作られたシリーズですが、市販されるようになりました。通気性ばっちりで編み目が細かく動かしやすいシームレス仕様の立体成型になっていて、手のひら側にはゴムコーティングが施されています。オリーブドラブカラーがいかにも自衛隊といった雰囲気があり、実売価格は300~500円程度! 重い荷物を運ぶ時に重宝しますよ。
>> 日本を守る人を"護って"きたグローブなら、どんな作業にだって役立つはず!
2. 抗ウイルス効果があるPVC長靴
アキレスの業務用長靴ブランド、ワークマスター。「OSM 5000」はインジェクションという製法で作られていて、足入れ部が一体になっているので底が剥がれるという心配はありません(ソールは貼り合わせです)。また型崩れが少ないという特徴があります。素材となるPVC(塩化ビニール)には特殊薬剤が練り込まれ、抗ウイルス効果が持続するとか。厨房や食品加工場など、衛生管理が重要な場所での使用で活躍してくれること間違いなしです。
>> まさにプロ仕様!利用シーンを考え抜いた現場用長靴の機能性
3. 最新背負子はアルミ製
車ではたどり着けない場所に荷物を運ぶために使われる“背負子(しょいこ)”。山小屋の人(歩荷さん)が、大量の食料などを担いで山を登っている映像を見たことがある人もいるのでは。昔は木材で作られていましたが、最新の背負子は軽くて頑丈なアルミ製。EVERNEWの「キャリーボーン」シリーズはアルマイト加工したアルミ合金パイプをメインフレームとして使用し、さらにショルダーハーネスは登山用ザック並みの快適な装着感を実現。重い荷物を背負うことを第一に考えた、まさにプロ道具です。
>> これぞプロ道具!職人が手掛ける現代の背負子はアルミ合金製
4. ゲンバでもしっかり書けるボールペン
屋外でペンを使う仕事というと、どんなものを思う浮かべますか? 運送業や建築業、警備などは、伝票やチェックシートにチェックを入れたりサインするというシーンがありますよね。そういった人たちのペンへの不満が、濡れた紙に書けないこと。そんな不満を解消してくれるのがゼブラの「ウェットニー」です。加圧式なので通常のボールペンでは書きにくい濡れた紙や、壁に貼られた紙にペンを上向きででもしっかり筆記でき、さらにミルスペック準拠で落としても割れる心配の少ない頑丈さもあります。ペン上部にヒモを通せる穴があるというのも地味にうれしい。まさにゲンバ系ボールペンです。
>> 濡れた紙にも書ける!ミルスペックボディの加圧式ボールペン誕生
5. 片手&ワンステップでロック解除
高い場所で作業するために必要な脚立。建築業や造園業などでは必要不可欠な道具ですが、これを地味だけど大きく進化させたのが、はしご・脚立の専門メーカー、長谷川工業の「RAX」です。進化したのはロック部分。“開き止め機構”と呼ばれる、開きすぎずにしっかり固定する機能ですが、これをなんとワンステップでロック解除できるようになりました。片手でバーを持ち上げるだけでOKというなんとも画期的な仕様。何度も行う動作だけに、これは大きな進化です。製品自体はプロユースなので、頑丈さは間違いなしです。
>> プロユースの脚立が22年ぶりに進化!一体どこが変わったの?
<文/&GP>
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