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機械式時計で1/100秒計測を実現した「ゼニス デファイ エル・プリメロ21 ブルー」

【世界の永久定番 腕時計雑学図鑑⑯】

時計の世界で誰もが「傑作」「定番」と認める腕時計には、特別な技術、人を感動させる歴史、 特別な物語があります。2021年の幕開けに、歴史や技術を継承・発展させて生まれた「現代の永久定番」腕時計と、思わず人に話したくなるその腕時計の物語をお届けします。

とてつもなく高価なものから手が届くものまで、どの時計のエピソードもモノ好き、時計好き、蘊蓄(うんちく)好きの男性なら楽しんで頂けるはず。素晴らしい18本の「時計の物語」をお楽しみください。

今回は、ゼニス「デファイ エル・プリメロ21 ブルー」を紹介します。

■クールなブルーのスケルトン文字盤ムーブメントでメカニズムを細部まで目で楽しめる

ゼニス
「デファイ エル・プリメロ 21 ブルー」(145万2000円)

クロノグラフ機構を作動させると1秒間に1回という「目にも止まらぬ速さ」でクロノグラフ秒針が文字盤を1周。機械式ながら1/100秒単位の精密な時間計測が可能で、ビジュアルでも機能でも他の機械式クログラフにない “スピード感” が楽しめる。COSC認定クロノメーター。ケース径44mm、自動巻き、チタンケース、10気圧防水。

▲1969年に完成し、今も生産されている世界初の自動巻きクロノグラフムーブメントの傑作「エル・プリメロ」はゼニスの象徴的存在。一時生産が途絶えたが、無事に再生産できたエピソードは有名だ

 

■機械式ながら1/100秒単位で時間計測

「エル・プリメロ」とは、1969年にゼニスが開発した“世界初の自動巻きクロノグラフムーブメント”のひとつ。毎時3万6000振動で1/10秒単位の時間計測が可能。今なお定番として使われている傑作だ。

2012年、スカイダイバーのフェリックス・バウムガートナーは「レッドブル・ストラトス」という、成層圏から地上までスカイダイビングを行うという人類史上初の冒険にこのムーブメントを搭載したモデルを着用して挑み、3つの世界記録を樹立した。

そして今回紹介する「デファイ エル・プリメロ 21」はその最新進化型。搭載されている「Cal.エル・プリメロ9004」は、時計用の毎時3万6000振動の輪列に加えて、その10倍の36万振動で動くクロノグラフ専用輪列を搭載。

この輪列で、文字盤を1秒で1周するクロノグラフ針を動かし、機械式ながら1/100秒という単位での時間計測を実現している。これぞ21世紀の機械式クロノグラフ、不動の永久定番モデルだ。

▲ゼニスは1865年にスイス時計産業の中心地ル・ロックルで創業。一貫生産体制を確立した先進的な時計ブランド。日本でも懐中時計の時代から人気だった

▲2012年、フェリックス・バウムガートナーは愛用するゼニスのエル・プリメロ搭載モデルを腕に宇宙から成層圏〜地上へとスカイダイブ。成層圏でのフリーフォールの間に音速を超える時速1342kmなど3つの世界記録を樹立した

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※2020年12月6日発売「GoodsPress」1.2月合併号掲載記事をもとに構成しています

<企画・執筆・編集/渋谷ヤスヒト>

 

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