Google(グーグル)が最初にクラウドゲームサービスのStadiaを発表した時、同社はファーストパーティのゲームスタジオも発表した。Stadia Games and Entertainmentは、新しいプラットフォーム向けに独占タイトルをリリースするはずだった。しかしGoogleは考えを改め、社内のゲームスタジオを閉鎖する。
「Stadiaの実績ある技術の構築とビジネスパートナーシップを深めることに注力していることから、近い将来に予定されているゲームを除き、社内開発チームであるSG&Eから独占コンテンツを提供するための投資を行わないと決定しました」と、Google StadiaのVP兼GMのPhil Harrison(フィル・ハリソン)氏はブログで述べている。
GoogleはまだStadiaブランドのゲームを1本もリリースしていないうちに、同スタジオを終えることになる。同社はこの分野でいくつかの重要な投資をしてきたため、これは奇妙な動きだ。当初はカナダのモントリオールにスタジオを構え、Typhoon Studiosを買収した。その後、ロサンゼルスにも別のスタジオを開設している。
Jade Raymond(ジェイド・レイモンド)氏はGoogleのファーストパーティースタジオを率いていた。彼女は15年以上ビデオゲーム業界に携わってきた。特にモントリオールのUbisoftではプロデューサーとして、最初の「Assassin’s Creed(アサシンクリード)」シリーズに取り組んだ。またElectronic Arts(EA)では、未発売のStar Wars(スター・ウォーズ)のシングルプレーヤーゲームにも携わっている。
この度のニュースは、Raymond氏がGoogleを離れることを意味する。Stadia Games and Entertainmentで働いていた他の同社社員は、新しい役職に移ることになる。
そして今後、Stadiaはサードパーティーのゲームに注力する。Googleによると「Cyberpunk 2077(サイバーパンク2077)」はクラウドゲームプラットフォームで非常に人気があるという。Stadiaでは近くのデータセンターのサーバーでゲームを起動し、ビデオフィードを自身のデバイスにストリーミングできる。
多くの読者は、Googleがこれまでに数多くのサービスを終了している以上、Stadiaもすぐに閉鎖されるのではないかと考えるだろう。これについて、同社はユーザーを安心させようとしている。
「私たちはクラウドゲームの未来にコミットしており、この業界を前進させるために引き続き役割を果たしていきます。私たちの目標はゲーマーのための最高のプラットフォームとパートナーのためのテクノロジーを創造し、これらの経験を世界中の人々の生活にもたらすことにあります」と、ハリソン氏は述べている。
あなたはハリソン氏を信じられるだろうか?
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カテゴリー:ゲーム / eSports
タグ:Google、Stadia
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(文:Romain Dillet、翻訳:塚本直樹 / Twitter)