任天堂は1日、2021年3月期の決算発表を公開しました。当第3四半期(2020年4月1日~12月31日)の連結売上高は1兆4044億円で前年同期から37.3%増、総利益は7688億円で65%増とのことです。
その絶好調を支えているのがゲーム専用機ビジネス(前年同期比38.4%増の1兆3610億円)であり、Nintendo Switchの累計販売数量がニンテンドー3DSを超えたことも合わせて発表されています。
同期におけるモバイル・IP関連収入等は420億円で、前年同期比で13.8%増。決して伸び幅は小さくはないものの、ゲーム専用機の凄まじい勢いの前にはかすむ形となっています。
飛躍的な売上増の主役となったのは、やはりNintendo Switch関連の好調な売れ行き。ハードウェアはファミリー全体で前年同期比で35.8%増の2410万台、内訳はスイッチが1677万台でLiteが733万台といずれも加速度的に売れており、折れ線グラフでは一度は落ち着いたものの再び急勾配を登る成長ぶりが確認できます。
そしてソフトウェアも前年同期比43.0%増の1億7610万台であり、ほぼ倍増といっていい数字です。やはり巣ごもり需要を反映するように「あつまれ どうぶつの森」が1941万本(累計3118万本)、「スーパーマリオ 3Dコレクション」が832万本、ユーザーを家の広さで選ぶはずの「マリオカート ライブ ホームサーキット」も108万本、少し懐かしい感のあった「ピクミン3 デラックス」も194万本を販売。そして一時は在庫切れを繰り返していた「リングフィット アドベンチャー」も595万本に達しており、当期のミリオンセラータイトルはサードパーティ製も含めて29タイトルにも及ぶとのことです。
さらに決算発表に伴ってゲーム専用機販売実績ページも更新。スイッチは7987万台を記録し、ついに3DS(7594万台)超えを果たしました。
今なお任天堂の最も売れたハードはニンテンドーDSの1億5402万台であり、据え置きゲーム機としてWiiの1億163万台もそびえ立っていますが、まだスイッチはライフサイクルも半ば頃で伸びしろは十分にあるはず。間もなくゲームボーイアドバンス(8151万台)を乗り越えていくと思われます。
(Engadget日本版より転載)
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