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Appleのティム・クックCEO、プライバシーの重要性についてスピーチ

ティム・クック
 
今年はバーチャル開催となった国際会議CPDP(Computers, Privacy & Data Protection)で、Appleティム・クック最高経営責任者(CEO)が登場し、プライバシーの重要性について語り、Facebookを暗黙に批判しました。

Facebookのアプローチには代償が伴う

CPDPは、大学、政府および市民社会の関係者、一般企業が一同に集うプライバシー/テクノロジー領域で重要な国際会議ですが、今年はAppleのクックCEOが登壇し、12分間のバーチャルスピーチを述べました。
 

誤情報と陰謀論がアルゴリズムによって引き立てられる昨今において、ただ単にテクノロジーと関われば関わるほど良い – データを集めれば集めるほど良いとは言えない状況になっている。このアプローチには、分極化、信頼の失墜、暴力など、代償が伴うということに目をつぶるのはやめにしよう。

 

 
クックCEOは直接Facebookを名指しで批判しているわけではありませんが、元Facebook従業員が多く登場するデジタル社会を批判したNetflixドキュメンタリー映画タイトルである“Social Dilemma”という言葉も使用しており(日本語では『監視資本主義 デジタル社会がもたらす光と影』)、スピーチ全体を聞くと明らかにFacebookについて述べているのがわかります。

FacebookはAppleのアプリのトラッキング透明性の方針に渋々対応

Appleは今春から、新バージョンのiOS14、iPadOS14、tvOS14で、アプリやWebサイトがユーザーを追跡する際にユーザーの許可が必要となる、プライバシー機能「App Tracking Transparency」の導入を予定していますが、FacebookはAppleの方針に対して抵抗感を示していました。
 
しかしながら、同社の運営するメッセージアプリWhatsAppでプライバシー保護方針が原因で大量のユーザー離れが発生していることを受けてか、Facebookは自前のプライバシー警告をすでに用意するなど、Appleの方針に沿う意向を示し始めてもいるようです。
 
 
Source:MacRumors
(lexi)

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