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エルヴィス・プレスリーも愛した「ハミルトン ベンチュラ クオーツ」

【世界の永久定番 腕時計雑学図鑑⑰】

時計の世界で誰もが「傑作」「定番」と認める腕時計には、特別な技術、人を感動させる歴史、 特別な物語があります。2021年の幕開けに、歴史や技術を継承・発展させて生まれた「現代の永久定番」腕時計と、思わず人に話したくなるその腕時計の物語をお届けします。

とてつもなく高価なものから手が届くものまで、どの時計のエピソードもモノ好き、時計好き、蘊蓄(うんちく)好きの男性なら楽しんで頂けるはず。素晴らしい18本の「時計の物語」をお楽しみください。

今回は、「ハミルトン ベンチュラ クオーツ」を紹介します。

■今だからこそ新鮮でカッコ良いレトロフューチャーなデザイン

ハミルトン
「ベンチュラ クオーツ」(10万100円)

電気式ではないためオリジナルでは文字盤中央下にあった「ELECTRIC」の文字こそ省かれたものの、3時から9時のインデックスをつなぐアクセントマーク、針や膨らんでカーブした風防などオリジナルそのままのデザインがとても新鮮な1本。ケースサイズ縦50.3×横32.3mm、クォーツ、SSケース、5気圧防水。

 

■ロックンロールの生みの親も愛したタイムピース

ハミルトンの腕時計といえば、ミリタリーモデルがルーツの「カーキ」を思い浮かべる人も多いはず。だがもう1本、ぜひ注目してほしい名作がある。キング・オブ・ロックンロール、エルヴィス・プレスリーが愛用した、左右非対称なトライアングル型ケースの「ベンチュラ」だ。この個性的なタイムピースが誕生したのは1957年で、世界初の電池式腕時計でもある。

デザイナーは当時、アメリカのNo.1工業デザイナーで、テールフィン付きのキャデラックをデザインしたことでも知られるリチャード・アービブ。プレスリーは当時最先端だったこのモデルを主演映画『ブルー・ハワイ』で着用し、一大ブームを巻き起こした。

ファーストモデルの生産は7年間で終わった。だが1988年の復刻以降、ハミルトンを代表する定番モデルに。そのスタイルは時代を超えて今も新鮮。デザインウォッチ好きなら、ぜひ1本は手元に置いてほしい。

▲1957年のオリジナルモデルと、ハワイが舞台の青春ミュージカル映画『ブルー・ハワイ』(1961)でベンチュラを着けて主人公のチャド・ゲイツを演じるエルヴィス・プレスリー ElvisTM and Elvis Presley™ © 2020 ABG EPE IP LLC

▲映画の宣伝用に配られたカード

>> 【世界の永久定番 腕時計雑学図鑑】

※2020年12月6日発売「GoodsPress」1.2月合併号掲載記事をもとに構成しています

<企画・執筆・編集/渋谷ヤスヒト>

 

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