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ネット注文したデパ地下スイーツを駅ロッカーで受け取り、西武の新配送サービス「BOPISTA」

新型コロナの影響で、スマホから注文し、店舗で受け取るサービスを提供する飲食店や小売店が増えている。読者の中にも、スターバックスやマクドナルドなどのモバイルオーダーサービスを使い、注文した商品を店舗で受け取ったがあるという人も多いのではないだろうか。

こうした購買スタイルはBOPIS(Buy Online, Pick-up In Storeの略で、オンラインで購入、リアル店舗で受け取りという意味)と呼ばれるが、西武鉄道を傘下に持つ西武ホールディングスは、品物の受け取り場所の選択肢に「電車の駅」を加えたい考えだ。西武ホールディングは2月4日、ネットで購入した西武池袋本店の品物を、西武鉄道の各駅に設置した専用ロッカーから受け取れる新サービス「BOPISTA」の詳細について発表した。サービス開始は2月8日からで、3月31日まではサービスの実証実験を行う。

BOPISTAは鉄道会社と百貨店に加え、スマートコインロッカーのスタートアップが参加するオープンイノベーションの取り組みだ。西武ホールディングスの新規事業開発を担う部署「⻄武ラボ」を主体に、そごう・西武(セブン&アイグループ傘下)、ロッカーの運用と管理を担うセントラルオペレーション、スマートコインロッカーを開発するスタートアップのSPACERが協業している。

BOPISTAの使い方

BOPISTAの使い方はこうだ。専用サイトから欲しい商品を注文し、品物を取りに行く駅を指定する。注文から3時間後には、指定した駅のBOPISTA専用コインロッカーに品物が届いているので、あとは都合の良い時間に受け取りに行けばいい。コインロッカーの解錠はスマートフォンで行う。

コロナ禍ということもあり、不特定多数の人が使うコインロッカーで商品の受け渡しをするのは衛生的に大丈夫なのかと少し不安に思うかもしれない。この点について、西武ホールディングスで西武ラボのマネジャーを務める伊藤航氏に聞いたところ、BOPISTAのコインロッカーは荷物の一時預かりのロッカーとは兼用しない商品を受け取るための専用ロッカーで、衛生管理もしっかり行っているということだった。

また、BOPISTAにはSPACERのスマートコインロッカーを使用している点も利用者の安心につながるのではないと伊藤氏は話す。通常のコインロッカーの場合、誰も利用していないロッカーの鍵は開いたままになっているが、SPACERの場合は、利用者が使う時にしか開かないため、利用者ではない人が勝手にロッカーに荷物を入れてしまうようなことがないという。商品を受け取る時も、ロッカーに暗証番号などを入力する必要がなく、スマートフォンから非接触で解錠できる点も利用者にとっては安心かもしれない。

BOPISTAの取扱商品一例

実証実験期間中、品物を受け取れるのは西武池袋線の池袋駅、所沢駅、富士見台駅の3駅。購入可能な商品はチョコレートや化粧品など、バレンタイン用の商材がメインだ。西武池袋本店ではバレンタインが1年で一番のかき入れどきなのだそうで、BOPISTAではこのバレンタインの時期になるべく人混みを避けてチョコレートを買いたい人や、営業時間を気にせず買い物をしたい人の利用を想定しているという。利用料は、商品代金に応じて100円から500円となる予定だ。

 

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