NHKは2月6日、ミャンマーでインターネット接続が全て遮断されたと報じました。クーデターを起こした軍が主導し、通信事業者に対して通信遮断を命じたと推察されます。
軍が情報統制を強化
ミャンマーでは現地時間2月1日にクーデターが発生しており、ミャンマー軍がアウン・サン・スー・チー国家顧問等の現政権の幹部を相次いで拘束しました。
ミャンマー軍は非常事態宣言を発令し、大統領権限の移譲によりミン・アウン・フライン司令官が国を統治すると発表しています。
NHKによると、現地時間2月6日に同国の運輸通信省が通達を発出し、通信事業者にインターネット接続を遮断するよう命じた模様です。
遮断期間は2月7日の午後11時59分までとされていますが、軍の意向により、期間終了後もインターネット遮断が継続される可能性もありそうです。
現地では、クーデターに反対する国民が抗議活動を展開しており、軍はインターネット遮断等の情報統制により、抗議活動を抑え込みたい考えと思われます。
SNS遮断も行われていた
ミャンマー軍は2月3日、人気SNSのFacebookへの通信を遮断するよう通知しており、インターネット遮断に先行し、まずは国民によるFacebookの利用を規制していました。
海外大手メディアReutersによると、ミャンマーでは「国民の半数が利用している」といわれているほど、Facebookの人気が高くなっており、人々の情報収集の手段としても活用されています。
Facebookが遮断された結果、ミャンマーではTwitterの登録者数が急激に増加した模様で、数千人分のアカウントが一気に増加した可能性があります。
共同通信によると、その後2月6日までにはTwitterおよびInstagramも接続が遮断されており、軍は段階的に情報統制を強化しているものと推察されます。
なお、Facebookの遮断も2月7日までの期間限定の措置と言われており、今後SNSやインターネット接続が正常化されるのか、要注目です。
Source:NHK, Reuters, 共同通信
Photo:thaths / flickr
(seng)
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