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音声SNS「Clubhouse」が中国でも人気、当局の検閲回避か

clubhouse
 
日本で話題の音声SNS「Clubhouse」が中国でも人気となっているようです。海外メディアは、Clubhouseでは中国政府当局の検閲が行われていない模様だと報じています。

音声SNS「Clubhouse」

Clubhouseは、「音声」を中心としたSNSサービスで、2020年に米国でサービスを開始し、2021年には日本のApp Storeにも登場しました。多くの著名人が利用していること等から、国内での注目度が急速に高まっています。
 
サービスの利用は招待制となっているため、利用率は1%に留まっている一方で、10代の31%、20代の27%が「使ってみたい」と回答するなど、今後大きく成長することが期待されています。

中国本土からの「検閲回避」が可能か

海外大手メディアReutersは現地時間2月7日、Clubhouseは、中国本土からの利用でも政府当局の検閲を受けないため、中国のユーザーに人気となっていると報じました。
 
中国では、政府による情報統制が行われており、中国共産党に都合が悪い内容等は厳しく検閲されるため、情報検閲システムは万里の長城(グレートウォール)になぞらえて「グレートファイアーウォール」とも呼ばれています。
 
Reutersによると、記事執筆時点においてはClubhouse上では中国政府による検閲が行われていない模様で、新疆ウイグル自治区問題や香港の国家安全保障法に関する問題等の議論が自由に行われています。
 
なお、中国本土のユーザーがClubhouseをインストールするためには、App Storeでの登録先を中国本土以外に設定する等の工夫が必要となっています。
 
今後、中国政府当局がClubhouseを検閲の対象としたり、アクセスを遮断したりする等の対策をとる可能性もありますが、現時点では中国政府の検閲を回避し、インターネット上で自由な議論ができる貴重な場所となっているようです。
 

 
 
Source:Reuters
(seng)

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