JAXA職員が設立したベンチャー企業が、新しい試みを始めたようだ。
株式会社DATAFLUCTは現在、二酸化炭素の濃度と経済活動を可視化する環境モニタリングサービス「DATAFLUCT co2-monitoring-」の提供を行っている。これは、大気中のCO2の濃度を測定できる温室効果ガス観測技術衛生「いぶき」のデータを活用する試みだという。
CO2濃度と人口推移を表示
環境モニタリングサービス「DATAFLUCT co2-monitoring-」の特徴は、衛星が観測したCO2濃度と、CO2排出要因・吸収要因に関連がある指標を、掛け合わせたうえで結果を確認できることだ。
例えば排出要因として、GDPや人口の大きさが挙げられる。また吸収要因としては、草地・樹木に覆われている土地の広さなどの指標だ。これらの指標を掛け合わせることで、ある範囲内でのCO2濃度と指標の時系列の推移を確認できる、というわけだ。下の画像はCO2と人口の時系列推移を表示している。
企業の意思決定に新しい軸を
「DATAFLUCT co2-monitoring-」の担当者は「今後は、地球環境に関するデータの種類を増やし、CO2の排出要因と吸収要因をより詳細に把握できる機能を搭載していく予定です。(中略)工場を新規建設する際の候補地選定にCO2吸収量の多さを検討軸として加えたり、エリアを緑化することでCO2吸収量の増加を狙ったり、事業者や地方自治体が、より効果的な温暖化対策に取り組むための参考情報として活用いただけるサービスを目指してまいります。」と未来への抱負を述べた。
- Original:https://techable.jp/archives/147997
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:takeuchi