Zynga(ジンガ)がなぜ、2020年の終わりに8億7500万ドル(約915億2000万円)の転換社債を発行したのか不思議に思っている人へ。会社はさらに買収するための「軍資金」を蓄えているところだとCEOのFrank Gibeau(フランク・ジボー)氏は語った。
「ご存知のとおり、最近の当社は業界のコンソリデーター(混載業者)であり、今後もすばらしい会社、すばらしいカルチャー、すばらしいチームをZyngaに迎えるべく、攻めの姿勢を続けていきます」とジボー氏は私に語った。
2020年だけで、Zyngaはトルコ、イスタンブール拠点のゲーム会社を2つ、Peak Gamesを18億ドル(約1882億8000万円)で、Rollicを1億8000万ドル(約188億3000万円)でそれぞれ買収した(後者については当初会社の80%だけを買収した)。
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「私たちにはこれまでに4、5つの成功例があります」とジボー氏はいう。「会社をスタートした時、私たちの電話に誰も答えませんでした。今連絡すると、多くのデベロッパーにとって私たちが目的地の1つとなっていると感じます」。
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ジボー氏と私は、Zyngaの第4四半期決算について話した。同社は史上最高の売上6億1600万ドル(約644億2000万円)と純損失5300万ドル(約55億4000万円。ただし、もう1つの利益の基準である調整後EBITDAでは、9000万ドル[約94億1000万円]のプラスだった)を計上した。1日あたりアクティブユーザーは対前年比77%増の3600万人、月間アクティブユーザーは103%増の1億3400人だった。
将来に向けてZyngaは、2021年の売上を26億ドル(約2719億4000万円。対前年比32%増)、調整後EBITDA4億5000万ドル(約470億7000万円)と予測している。今後の買収によって事業が大幅に成長する可能性があるものの、同社の予測は「買収を仮定していない」とジボー氏は述べ、「私たちは有利な位置にいる、なぜなら2021年に買収を行おうと考えているが、交渉の必要はないからだ」とつけ加えた。
2021年には新しいゲームが揃っている。「Puzzle Combat」「Farmville 3」「Star Wars(スター・ウォーズ)」などだ。さらに同社はハイパーカジュアルなゲームの開発を続けていく他、クロスプラットフォームゲームを開発して海外への拡大、および広告ネットワークの構築も続ける計画だ。ちなみに、近く実施されるApple(アップル)のプライバシー規則変更はZyngaにとって追い風であることを同氏は示唆した。
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「伝統的なマーケティングサービスの多くは、うまく生き残ることが難しいでしょう」とジボー氏はいう。「私たちは第1者データ企業(生み出すデータすべてが自分たちのゲームによるサービスから来る)であり、規模も大きいので【略】IDFA(広告主識別子)は我が社にとってチャンスなのです」。
カテゴリー:ゲーム / eSports
タグ:Zynga、買収
画像クレジット:TechCrunch
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(文:Anthony Ha、翻訳:Nob Takahashi / facebook )