500万人弱の顧客を持つ英国のチャレンジャーバンクMonzoが、米国での取り組みを指揮するために同国で新しいCEOを採用したことが判明した。
Carol Nelson(キャロル・ネルソン)氏はCascade BankのCEOを10年務め、それ以前はBank of Americaのシニアバイスプレジデントを長く務めていたが、早ければ来週にもMonzoに就任する予定だと同社のスタッフに伝えられた。特筆すべきは、彼女は1年以上にわたってMonzo U.S.の戦略アドバイザーを務めてきたため、すでに同社の米国への展望と社内文化に精通しているということだ。
ネルソン氏は現在Monzo U.K.のCEOであるTS Anil(TS・アニル)氏から引き継ぎ、Monzoの創設者であるBlomfield(ブロムフィールド)氏が2020年5月にCEOの職務を放棄した後、一時的に両方のCEOの肩書きを保持していた。そして2021年1月には、ブロムフィールド氏が6年前に設立したフィンテックユニコーンであるMonzoとの関わりを完全に止めると決定したというニュースが伝えられた。
Monzoの米国での展望の詳細は2019年1月に(この記事によって)に初めて明らかになり、2020年6月に正式に確認された。それ以来、Monzo U.S.は暫定的なソフトローンチしか見せておらず、これは何年も前の初期の英国におけるベータ版を彷彿とさせ、製品と市場の適合性がさまざまな地域にとって重要であることを示している。
現在の米国チームは約10人で銀行設立認可申請を行い、米国内の限られた顧客をサポートしている。現在、米国のウェイトリストには2万人以上が登録しており、パンデミック後のMonzoは米国本社にサンフランシスコを選ぶことが予測されている。
(2020年4月にMonzoは人員削減の一環として、ラスベガスのカスタマーサポート部門を閉鎖した。しかしそのサテライトオフィスは、英国の顧客に夜間サービスを提供するもので、米国の計画とは別のものだった)
一方で米国での新しいCEOの募集は、Monzoがさらなるトップアップの資金調達を行っていると報じられた後に話題となっている。SkyのMark Kleinman(マーク・クラインマン)氏がツイートで報じ、Business Insiderが追加の詳細を伝えたところによると、同チャレンジャーバンクはさらに5000万ポンド(約72億3000万円)の資金を調達しており、これは最近のシリーズGラウンドと同条件であると考えられている。Monzoは既存の投資家であるNovator、Kaiser、そして新規投資家であるOctahedron Capitalからの支援を受けている。
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(文:Steve O’Hear、翻訳:塚本直樹 / Twitter)