Facebook(フェイスブック)は米国時間2月17日、オーストラリアのユーザーがプラットフォーム上でニュースリンクを共有したり閲覧したりすることを禁止すると発表した。同国のFacebookユーザーはニュースを読むのに他のサイトを利用することを余儀なくされそうだ。この大胆な措置は、インターネットプラットフォーム(特に広告大企業であるFacebookとGoogle)が報道機関のコンテンツをシェアするためのアクセスに対して、その対価を報道機関に直接支払うようにしようとしている豪政府が提案した法案についての議論を受けてのものだ。
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決断しかねていたFacebookにとって、完全禁止は最後の手段だった。ブログ投稿の中で同社はこのような動きはオーストラリア、そして世界のユーザーの利益を損なうものだと強調しつつ、決断による収益への実質的影響を最小限にしようとした。同社は、オーストラリアのユーザーのフィードにあるコンテンツのわずか4%がニュースだと明らかにしたが、ニュース消費に関連する他のエンゲージメント指標は示さなかった。
投稿の中で、Facebookはニュースコンテンツが同プラットフォーム上でユーザーによっていかに共有されているかについて、自社をGoogleと区別しようとした。Googleの検索では、コンテンツはアルゴリズムでGoogleによってキュレートされている。「Google検索はニュースと密接に絡み合っていて、報道機関は自由意志でコンテンツを提供していません」とFacebookオーストラリアのマネージングディレクターであるWilliam Easton(ウィリアム・イーストン)氏は書いた。「一方、報道機関はFacebook上にニュースを投稿することを自ら選んでいます。そうすることで報道機関は購読を売り込んで視聴者を増やし、広告売上も増やすことができます」。
Googleはすでにオーストラリアでニュースコンテンツを引き続き表示できるよう、対価支払いを進めるために報道機関との提携を開始した。同国でのサービスを停止するという先の脅しにも関わらず、まずはRupert Murdoch(ルパート・マードック)氏のNews Corpと契約を結んだ。Facebookの動きには、オーストラリアに拠点を置く報道機関へのリンクをプラットフォーム上で共有できなくなるという、同国外のグローバルユーザーへの予想外の影響が含まれる。
オーストラリアの法制化は、インターネットプラットフォームがいかに運営を継続するか、地域の法制化がグローバル規模で影響をおよぼす可能性があるという攻撃的な例だ。多くの国がこの法案がどのように影響するのか見守っているのは明らかだ。Googleが同国でサービスを維持するためにプライベートな取引の成立を模索している一方で、Facebookが強硬 なアプローチを取ったことは、将来どのように運営するかという計算を余儀なくされた、各プラットフォームの異なるアプローチを示している。
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タグ:Facebook、オーストラリア
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(文:Lucas Matney、翻訳:Nariko Mizoguchi)