米国のドライバーは交通系ソフトウェア開発会社のPassportおよびParkmobileとの提携拡大により、Googleマップで路上駐車の支払いができるようになる。Google(グーグル)はまた、この非接触型支払い機能を公共交通機関の利用者にも拡大すると発表した。
Googleマップの駐車料金支払い機能はまずAndroid経由でボストン、シカゴ、ヒューストン、ロサンゼルス、ニューヨーク、ワシントンD.C.を含む全米400都市以上に拡大される。また同機能はすぐにGoogleマップのiOS版でも利用できるようになる。乗り換え機能には、世界中の80以上の交通機関が含まれる。
Passportのオペレーティングシステムと統合された駐車機能は、2020年にオースティンで開始された。両社は当時、同機能が最終的に米国の他の都市でも展開される予定だと示唆していた。この拡大は予想されていたが、今では最も広く使われているナビゲーションアプリの1つに統合されることは、ノースカロライナをベースとするスタートアップのPassportにとって恩恵がある。同じことは、Googleマップにも組み込まれているParkmobileも同様だ。
GoogleマップのプロダクトマネージャーVishal Dutta(ヴィシャル・ドゥッタ)氏とGoogle PayのFausto Araujo(ファウスト・アラウホ)氏によると、その目的はドライバーがメーターに触れることなく駐車料金を支払うのを支援することであり、新型コロナウイルス(COVID-19)が猛威を振るうこの時代には魅力的な機能である。
iOSとAndroid版のGoogleマップを利用する際、米国の一部の都市のドライバーは目的地に近づくと、Google Payで駐車料金を支払うオプションが表示される。なおユーザーはGoogle Payアカウントを設定し、クレジットカードまたはデビットカードにリンクしておく必要がある。そしてドライバーはメーター番号と希望する駐車時間を追加し、Google Payを介して支払いを完了できる。駐車場の利用者は車両に戻ることなく、Google Payアプリからメーターに時間を追加することもできる。
Googleによると支払い機能の拡張により、世界中の80以上の交通機関の乗り換え料金が含まれるようになったという。「これで複数のアプリを切り替えることなく、旅行の計画や運賃の購入、乗車ができるようになります」と、Googleはブログ記事にて述べている。
乗り換えの支払いオプションは、ユーザーの方向に合わせてGoogleマップにポップアップ表示される。サンフランシスコのような場所では、ユーザーはGoogleマップから直接デジタルClipperカードを購入できるようになる。カードを購入したら、ユーザーは携帯電話をリーダーにかざすか、デジタルチケットを見せるだけよい。
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画像クレジット: Olly Curtis/Future / Getty Images
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(文:Kirsten Korosec、翻訳:塚本直樹 / Twitter)