厚生労働省は2月18日、新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」について、iOS13.5搭載端末において不具合が確認されたと発表しました。Android版については一部不具合は解消したものの、完全な復旧には至っていない模様です。
iOS版で不具合を確認
厚生労働省は2月18日、COCOAアプリの修正版(1.2.2)の配布を開始しました。iOS版とAndroid版の両方について、COCOAを最新版にアップデートするよう呼び掛けています。
また厚生労働省は、iOS13.5を搭載した端末において接触通知が届かない不具合が確認されたと発表しています。2月17日に一部メディアが報じていた不具合の可能性があります。
iOS14シリーズでは正常に接触通知を受け取れるため、iOSを最新版にアップデートするよう呼び掛けています。
さらに、COCOAのソースコードを掲載しているプラットフォーム「GitHub」において、iOS版の不具合に関する指摘があるとして、順次調査が行われる予定です。
Android版は一部復旧
Android版のCOCOAについては、陽性者と接触しても接触通知が届かない不具合が2020年9月から発生していましたが、今回の修正により最新版では接触通知を受け取ることが可能になりました。
しかしながら、Android版アプリはバックグラウンドで正常に作動しない不具合が確認されているため、当面は接触通知を受け取るために1日に1回アプリを起動する必要があり、完全な復旧には至っていない模様です。
対応体制を強化
COCOAについては、Android版の致命的な不具合が4カ月近く放置されていたこと等が強く批判されており、厚生労働省は関係者の処分を検討しています。
厚生労働省は、COCOAの運用に対応するため、内閣官房情報通信技術総合戦略室との連携チームを発足すると発表しました。
連携チームの統括責任者には、情報通信技術総合戦略室の向井内閣審議官が就任しており、厚生労働省のアプリ運用能力不足が政府内でも問題視されているものと推察されます。
Source:厚生労働省
(seng)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania