感染拡大が止まらない新型コロナウィルスの影響により、いまや企業の従業員は全国、全世界に散らばっていることも珍しく無くなった。ブラザー工業株式会社は、リモートワークやテレワークにも活躍するiPad*用ノートアプリ「BuddyBoard(バディボード)」を開発。現在、テストマーケティングを目的としてApp Storeにて提供している。
*iPadOS 13以上のiPad、iPad Air、iPad mini、iPad Proに対応。
離れていてもアイデアを伝えられる
BuddyBoardは、紙にメモするような感覚で利用できるiPad用ノートアプリだ。iPadで書き込んだノートは、Webブラウザを使うことで、様々なデバイスでほぼ遅延なく表示可能。その最大の特徴は、BuddyBoardユーザー同士なら複数人で同時にノートに書き込める点にある。共有ノートにはパスワードを知っている人だけがアクセスでき、作業終了後にはクラウド上のデータは消去。通信も暗号化されるため安心して利用できる。
他にも、書き込んだノートをエクスポートしたり、ノート上に写真や画像をインポートしてメモを加えたりできるなど、自由度が高い。会社でのミーティングや、学校での授業などと同じようにメモや写真を共有できるので、双方向のコミュニケーションをとることが容易になる。さらに、通信量が少ないためWeb会議ツールと併用することも可能という。
リモートワーク下での緊密なコミュニケーションを可能に
BuddyBoardは、ブラザー工業の従業員から募集した新規事業アイデアから生まれたアプリだ。今回のテストマーケティングに先駆け、同社の海外拠点を含む製造現場において試行錯誤を重ね、開発を進めてきたという。海外各国のロックダウンにより現地に直接行けない場合でも、同アプリで写真やメモ、図が書き込まれたノートをリアルタイムに共有。これにより、現場から離れた拠点からでも容易に状況を把握することができ、的確な指示や意思の伝達が容易かつ迅速に行えた。
また同社によると、BuddyBoardは製造現場だけでなく、企画、設計、コンサルティング、教育などさまざまな分野で活用できるという。
一過性のものでは終わりそうにないリモートワーク。BuddyBoardは世界に事業を展開する企業にとって、緊密なコミュニケーションをとるための大切な手段になりそうだ。
- Original:https://techable.jp/archives/148568
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:takeuchi