macOS上で使用する場合、ChromeブラウザはSafariブラウザの10倍以上ものRAMを消費していることがわかりました。
Chromeのウィンドウを閉じたらファンが止まった
WebサービスをmacOSのネイティブアプリのように利用することを可能にするアプリ「Flotato」の開発者であるモーテン・ジャスト氏が自らのブログにおいて、macOSにおいてChromeブラウザがどれだけRAMを消費するかの実験結果を公表しています。
そもそもジャスト氏がこの実験を思いついたのは、次のようなことがきっかけでした。MacでPodcastを聴こうとしたところ、冷却ファンの音があまりにもうるさくてまったく聞こえません。そこでふと思い立って、開いていたChromeのウィンドウをすべて閉じたところ、冷却ファンが止まったそうです。
2タブ、54タブを開いて比較実験
そこで同氏はChrome、Safariのそれぞれのブラウザで、2つの実験を行いました。1つ目の実験では、仮想マシンに新たにmacOSをインストールして、それぞれのブラウザで2つのタブを開きました。次の実験では、macOS Big Surを搭載したMacBook Pro(2019年モデル、32GB RAM)で拡張はすべて無効にし、同じくそれぞれのブラウザで54のタブを開きました。
1回目のタブ2個の実験で、すでにChromeとSafariで大きな違いが見られました。ChromeはRAM使用量が1GBに達したのに対し、Safariは80MBのみでした。
54タブでは24倍の差に
しかし54タブの実験ではさらに差が開きます。ChromeのRAM使用量は、1タブにつきSafariの24倍に達したのです。Chromeは1タブにつき290MBのRAMを使っているのに対し、Safariは同12MBでした。
この驚くべき結果についてジャスト氏は、Chromeはタブを迅速に反応させるため、RAMの使用量が多いのだろうとし、RAM使用量が多いイコール悪いことではない、と述べた上で、ただしFinal CutやPhotoshopといったRAMを消費するアプリを一緒に使うと、問題になるかも知れないと指摘しています。
Source:Flotato via iMore
(lunatic)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-348654/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania