英消費者団体のWhich?は現地時間2月16日、Amazonのフェイクレビューを販売する業者が複数確認されたと発表しました。
レビューを販売するサイト
Which?によると、Amazonの出品者向けにインターネット上で「高評価のレビュー」を販売するサイトが複数確認されています。
商品を実際に試した正直な感想をレビューとして投稿するのではなく、出品者の意向に沿ってレビューを投稿する、いわゆる「フェイクレビュー」が横行している可能性があります。
Which?は10件のサイトでレビューの販売が確認されたとしており、少なくとも70万人以上のレビュワーが偽の高評価レビューを行っている可能性があります。
インターネットショッピングを行う場合には、消費者がレビューや評価を参考にして商品を選ぶことも多く、Amazonの規約ではフェイクレビューは禁止されています。
レビューを「まとめ売り」
フェイクレビューを販売する業者の一つとして挙げられている独AMZTigersは、複数のレビューをまとめ売りしており、例えば500件のレビューを4,999ポンド(約73万円)で販売している模様です。
なお、フェイクレビュー業者に登録しているレビュワーには、1件あたり数百円程度の報酬や、対象商品の無償提供、割引キャンペーン等の報酬が付与される仕組みとなっています。
フェイクレビューが横行した場合、Amazon等が消費者からの信頼を失う可能性もあります。
Amazonの広報担当者は、英大手メディアBBCの取材に対し「フェイクレビューを排除するよう取り組んでおり、規約違反に対しては適切に対処する」とコメントしています。
なお、Appleが運営するApp Storeにおいても高評価の詐欺アプリが存在すると指摘されており、インターネット上で他者の評価やレビューを参考にする際はフェイクレビューに注意する必要がありそうです。
Source:Which? via BBC
(seng)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-348748/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania