Spotify(スポティファイ)は米国時間2月22日のライブイベントの一環として、Marqueeの拡張機能となるDiscovery Modeと呼ばれるツールのベータテストの開始や、ループビジュアル機能であるCanvasのすべてのアーティストへの開放、Spotify for Artistsプラットフォームを25カ国語に拡大する計画といった、一連の新しいクリエイターツールやリソースを発表した。
2020年にローンチされたMarqueeは、アーティストとそのチームがフルスクリーンのスポンサー付きレコメンデーションを通じて、無料と有料の両方の購読者に新作を宣伝できるツールだ。Spotifyによると、Marqueeのポップアップを見たユーザーは音楽を保存する率が2倍になるという。
現在、Marqueeはアーティストのセルフサービスでの購入体験として利用可能で、チームはアーティストプロフィールを更新するのと同じくらい簡単にいつでもキャンペーンを予約できる。
このセルフサービス機能は米国で開始され、2021年夏には北米以外の英国、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランドに拡大される予定だ。
また、Spotifyはオーディエンス開発ツールであるDiscovery Modeのベータ版も公開している。パイロットテストではレーベルは拡大された楽曲の発見によってより高いロイヤリティの支払いを達成することができたと、同社は主張している。
また、この機能を開始するための先行予算もゼロで済むという。
最後に、音楽の再生中にループするビジュアルを表示するアートワーク機能Canvasも、すべてのアーティストが利用できるようになると発表した。
Spotifyの世界市場が85の新しい市場に拡大したことにともない、同サービスのアーティスト向けダッシュボードも25の言語へと拡張される。
「アーティストが自分自身を表現するための新しい方法を提供したり、発見される機会を増やしたり、プレイリストに向けて音楽を売り込む能力を与えたりしたりと、私たちはアーティストのフィードバックに基づいて試行錯誤を続け、新しいファンにアーティストを売り込む新しい方法を構築し続けています」と、Spotifyのマーケットプレイス責任者のCharlie Hellman(チャーリー・ヘルマン)氏は今回の拡大について語った。「あらゆる規模のアーティストやレーベルが私たちのツールをより多く採用するようになってきています」と、彼は付け加えている。
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(文:Sarah Perez、翻訳:塚本直樹 / Twitter)