農業におけるロボット革命は、作物栽培を自動化するFarmWise(ファームワイズ)が同社の無人農業機器に新たな機能を追加しようとしていることで、さらに進化が進む。
サンフランシスコ拠点の同社は、殺菌剤と殺虫剤を条播(すじまき)作物に散布する機能を、同社の全自動除草ロボットの追加機能として現在テストしている、と同社のCEO、Sébastien Boyer氏が語った。
これは農業のロボット化における最新の進歩だ。農業は、サポートロボットのCarryを今日発表したFuture Acresや、Alphabet(Googleの親会社)からのスピンアウトで 作物分析を行うMeneralなどの新規参入によって益々競争が激しくなっている市場だ。
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農家にロボットそのものを販売する代わりに、FarmWiseは農家にロボティクス・サービスを販売し、検査・除草した面積1エーカー(4047平方メートル)当たり約200ドルを請求する。「私たちは会社の担当者が会社の機材を持って農地に出向きます」とBoyer氏は言った。
このビジネスモデルは、Playground Globalなどの企業から、2400万ドルの外部資金を呼び込み、さらに同社は目標2000万ドルの調達ラウンドを年内に計画している、とBoyer氏は言った。
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Boyer氏は、カリフォルニア州サリナスの有力栽培者の半数がすでに同社の顧客になっていると言った。彼らはDole(ドール)などの大規模農業製品企業の契約農家だ。
FarmWiseが期待しているのは、失われた労働力の穴埋めをすることだとBoyer氏は言う。共同ファウンダーのThomas Palomare氏と共に、Boyer氏は、農家が減少する労働力に対応しながら生産高を維持しなければならない状況を認識した。「農業をやる意志のある人たちが減っていく中で農家が生産高を維持する手助けをするが大切なのです」と彼は言った。
ロボットの利用は農家の収益に有効なだけではない、とBoyer氏は語った。ロボットは農場で使用する肥料と農薬の量も減少させ、これは環境に優しく、より持続可能な食物連鎖をつくるためにも役立つ、と彼は言った。
「私は大規模な持続可能問題に取り組むことに惹かれたのです」とBoyer氏は語った。
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画像クレジット:FarmWise
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(文:Jonathan Shieber、翻訳:Nob Takahashi / facebook )