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いつもの靴をスマートシューズに! 「HUAWEI Band 4e」でランニングをデータ化!

HUAWEIは2月5日、スマートバンドの「HUAWEI Band 4e」を発売しました。最大特徴は、靴にも装着できること。その気になる使い勝手について、早速購入して試してみました。

ちなみにHUAWEI Band 4eの価格は、税別2980円とかなりお手頃。同社が提供するスマートウォッチ「HUAWEI WATCH GT 2」シリーズとの連携も可能ですが、スマートバンド単体でも利用可能です。

 

■充電は本体を専用パーツに付けて行う

スマートバンド本体のほか、同梱物には腕に装着するためのベルト、靴に装着するためのバックル、USB端子の備わった充電用パーツ、簡単なクイックスタートガイドがありました。

本体はバンドに固定された状態で梱包されているのですが、ディスプレイのある本体部分を表側からぐいっと押し込むと取り外せます。

本体側面には丸い端子があるので、これを充電器側に向けてカチッとはめます。

この状態で、PCのUSBポートやモバイル機器向けの充電器などに装着すれば、充電が行われます。

 

■ペアリングは「Huawei Health」アプリで行う

初期設定には、「Huawei Health」アプリを活用します(なお、本稿の以降の手順では、iOS向けバージョン8.0.47.300のアプリを使っています。また、HUAWEI Band 4eの本体バージョンは3.0.0.96です)。

「デバイス」タブを選択し、「追加」をタップ。「スマートバンド」>「詳細を表示」>「Huawei Band 4eシリーズ」の順にタップします。

画面下部の「ペアリング」をタップし、ポップアップで表示されたデバイスを選択。充電しておいたバンドに、ボタンを押すようなアイコンが表示されたら、赤線で囲ったタッチセンサーの部分をタップして認証します。

その後は簡単な使い方のガイドや、通知の許可などを求める画面が表示されるので、内容を確認しつつ操作すれば初期設定は完了です。

 

■腕の装着感は良好

「靴に装着できる」といっても、基本はスマートバンドなので、日常生活では腕に巻いて利用します。

バンド部分は細長く、バックルのホールも細かく14個開いているので、サイズ調整で悩むことはないでしょう。

素材は硬さがあるものの、適度に柔らかく、絶妙なバランスです。また、表面はサラサラした肌触りで、長時間装着しつづけても不快感はありませんでした。バンドが細いこともあってか、多少汗をかいても蒸れないのが良い方向に影響しているのかもしれません。

 

■ディスプレイに表示できる情報はシンプル

手首装着時に表示される情報は至ってシンプル。標準設定では、時刻や日付、電池残量をまとめて表示する画面のほか、歩数、移動距離、消費カロリー、睡眠時間、端末探索、メニューの7画面。センサー部分をタップすることでこれらを切り替えられます。

▲画面遷移の例、赤矢印はタップでの画面切り替え、青矢印は長押しでの画面切り替え。普段あまり必要ない操作ではあるが、例えば、電源を切るには、メニューで長押しをしてから、画面タップで電源マークの画面まで切り替えて、そこで長押しをする必要がある(なお、再起動するには充電中の操作が必要)

安価なデバイスにありがちな文字表示のフォントやデザインの違和感も感じず、シンプルで使いやすい印象です。

操作はタップのほか、長押しも可能。例えばメニュー画面のように「↓(下矢印)」が表示されている場面では、センサー部分を長押しすることで、深い階層に入れます。また、端末探索の画面で長押しをすれば、ペアリング中のスマートフォンからサウンドを鳴らせます。

ちなみにiPhone宛に着信があったときには、アイコンと振動で着信通知を表示してくれます。ただし、HUAWEI Band 4e側で応答はできません。あくまで通知のみです。

また、Huawei Healthアプリ内から「デバイス」>「Huawei Band 4e Active-0E2」>「通知」を選択して、通知をオンにしておくと、TwitterやLINE、メッセージ、Facebook、Messenger、Instagram、その他の通知のオン・オフをカスタマイズ可能です。しかし、LINEの新着メッセージが届いた場合にも、表示されるのは吹き出しのアイコンだけで、メッセージの内容まではHuawei Band 4e側で確認できません。

 

■靴に装着すると自動でモードが切り替わる

そして最も試したかったのが、HUAWEI Band 4eを靴に装着してのランニングの計測。

靴に装着するためには、バンドからHUAWEI Band 4e本体を一度取り外し、紐に装着するためのバックルに付け直します。

この状態でバックルの「U」の字側をシューズの靴紐に通し、カチッと閉じて固定すれば準備完了です。

装着が完了すると、ディスプレイ表示が人が走っているアイコンに変わったのがわかります。この状態でセンサー部分を長押しするとカウントダウンが表示され、ワークアウトの測定開始となります。また、スマホのアプリからも測定開始できます。

ワークアウトの測定中には、距離やタイムがディスプレイに表示されはするのですが…、まぁ足までの距離を考えても視認性はあまり期待しちゃいけません。直射日光が当たるような状況だと、まず表示内容は見えません。

ワークアウト中の情報確認を望む場合には、メーカーが言うようにHUAWEI Watch GT 2シリーズと連携させるなどの利用方法が適しているでしょう。

なお、同機を靴に装着して利用するモードのことは「フットモード」と呼ばれます。手首モードとフットモードの切り替えはデフォルトでは自動で行われますが、設定から手動に切り替えることも一応可能です。

 

■測定結果はアプリで確認

ワークアウトの測定結果はHuawei Healthアプリで確認します。「ヘルスケア」タブに表示される「活動履歴」をタップし、フットモードで測定したワークアウトを選択して詳細を表示します。

すると、一般的な計測項目に加えて「ランニングフォーム」という欄が表示されており、「平均接地時間」「平均着地衝撃」「平均外返し」「平均スイング角度」「平均対空時間」「平均対空比」の数値が確認できました。フォアフット、ミッドフット、ヒールなど設置箇所のバランスも表示されました。

例えば、今回はフォアフット接地を意識してジョギングしたので、フォアフットが80%になっていることがわかります。

この数値だけを見るならば、多少ランニングに心得があったところで「どういうこっちゃ…」となります。しかし、さらに「分析と提案」という項目でテキストで解説されているのがHuawei healthの優しいところ。

筆者の場合は、ざっくり「フォアフット接地による負担を和らげるために、ランニング後のストレッチをしっかり行うこと」や、「対空時間や接地時間を長くするために筋力をつけましょう」との旨、アドバイスをいただきました。…がんばります。

*  *  *

靴に装着するスマートバンドのメリットは、このように、腕に装着するスマートウォッチなどではできない、ランニングフォームの詳細なデータを取得できることにあります。また、汗で濡れたときの不快感が気になるなど、走っている最中に腕にバンドを装着するのを好まない人にとっても、有力な選択肢になりそうです。

>> ファーウェイ「HUAWEI Band 4e」

 

<取材・文/井上 晃

井上 晃|スマートフォンやタブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報、レビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter

 

 

 

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