動画と画像から背景をドラッグ&ドロップで簡単に消してしまうサービスであるKaleidoが、今急成長中のデジタルデザインプラットフォームのCanvaに買収された。買収額などの詳細は明かされていないが1億ドル(約106億円)前後と推測されている。
これは正しいタイミングで正しい場所にいたという好例だろう。オーストリアの首都ウィーンに本拠を置くKaleidoは、2019年に画像からすばやく簡単に背景を除去する無料ツールremove.bgを発表した(日本語版サイト)。このツールは、邪魔な背景を取り除きたいがPhotoshopを開いて面倒な作業はしたくないという人々に圧倒的な人気を得た。
続いて2020年末にKaleidoはUnscreenを披露した。簡単にいえばUnscreenは動画向けのremove.bgだ。このツールのコンセプトはremove.bgと同じだったが、実現にははるかに複雑なエンジニアリングが必要だった。高性能、単機能のこれらの製品はやがてAdobeのような大きなフレームワークの一部となることが明白だったが、オーストラリアのデザインプラットフォームCanvaがライバルを打ち負かしたようだ。
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Canvaはこの買収と同時にプロダクトのモックアップを簡単に生成するSmartmockupsを発表した。Canvaがプロダクトの拡張に意欲的であることを示している。
Kaleidoの共同ファウンダーでCEOのBenjamin Groessing(ベンヤミン・グレシンク)氏はプレスリリースでこう述べている。
Kaleidoはスタート当初から一貫して投資家を介さず、自力で事業を拡大してきました。会社は我々2人のファウンダーとすばらしいエンジニアリングチームによって運営されてきました。スタート当初から黒字であったため、今回の買収は会社が存続するために必要不可欠なものではありません。単に多くの側面で理に適っていると考えたからです。
ドイツのメディアDie PresseとDer Brutkastenの報道によれば、関係者はこの買収はオーストリアで最大の現金化だったRuntastic(2億2000万ユーロ、約283億7000万円)に次ぐものと見ているという。また買収額は1億ドル弱と見ている。
正確な金額がいくらだったかは別として、チームは大いにハッピーなようだ。集合写真はKaleido自身のプロダクトを使ってデジタルで合成されている。
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タグ:Canva、Kaleido、画像編集、動画編集、買収
画像クレジット:Unscreen
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(文:Devin Coldewey、翻訳:滑川海彦@Facebook)