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「NP後払い」のネットプロテクションズがJCBと資本提携、約60億円の調達とともに事業連携を強化

ネットプロテクションズホールディングスは2月25日、ジェーシービー(JCB)を引受先とする約60億円の第三者割当増資について合意したと発表した。今回の資金調達により、JCBの同社に対する出資比率は10.24%となった。また国内外において拡大するBNPL(Buy Now, Pay Later。信用販売)市場における事業連携を開始する。

ネットプロテクションズホールディングスは、子会社ネットプロテクションズを通じて、BtoC EC向け後払い決済を軸に2002年よりサービスを展開。同グループの主力サービス「NP後払い」では、2019年度の年間流通総額が2900億円、年間ユニークユーザーは1450万人以上、サービス開始以来の累計利用件数は2億件に達するなど、国内のECにおける決済プラットフォームとしての成長を実現した。

また、BtoB向け後払い決済「NP掛け払い」においては現在加盟企業数は約2300社、年間流通総額は590億円、累計取引件数780万件超となった。企業の掛け売り業務すべてを代行する決済インフラとして成長しているとした。

同グループでは、国内外において拡大するBNPL市場のプラットフォームおよびBtoB決済インフラとしてのさらなる成長実現、事業推進の強化を図るべく、今回の資本提携を行ったという。

日本発唯一の国際カードブランドを運営するJCBの豊富な加盟店ネットワークおよび多様な決済ソリューションとそれを支える高度なサービス運営オペレーションと連携することで、「NP後払い」「NP掛け払い」に加えて、BtoC向けカードレス決済「atone」(アトネ)においてさらなるサービス拡大と品質向上の実現を目指す。

同グループは「つぎのアタリマエをつくる」をミッションに、テクノロジーを活用して新しい信用を創造する「Credit Tech」(クレジットテック)のパイオニア企業として、あらゆる商取引を円滑にしていくことを目指す。JCBとの資本提携により、後払い決済プラットフォームとしてのさらなる強化を行い、ミッション実現のための成長するとしている。

1961年設立のジェーシービーは、日本で唯一の国際カードブランドを運営する企業としてJCBカードを利用できる加盟店ネットワークを展開。国内外で1億4000万人以上がJCBカードを利用している(2020年9月末現在)。

2000年1月設立のネットプロテクションズは、テクノロジーを活用して新しい信用を創造するCredit Tech企業として、あらゆる商取引を円滑にしていくことを目指しているという。

2002年より、日本で初めて未回収リスク保証型の後払い決済サービス「NP後払い」の提供を開始し、前年比約116%のスピードで成長を続け、現在では累計利用件数が2億件を突破した。

2014年より、同サービスにより培った独自の与信ノウハウとオペレーション力を企業間取引向けに展開した「NP掛け払い」の本格販売を開始し、前年比約137%のスピードで成長を続けているという。

2017年にはatoneを提供開始。2018年には、台湾においてもスマホ後払い決済サービス「AFTEE」(アフティー)をリリースした。

これらの事業を通じて、顧客の購買歴・支払い歴をあわせた取得難度の高い信用ビッグデータを保有しており、今後は様々な領域でのデータ活用・展開を模索していくとしている。

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カテゴリー:フィンテック
タグ:Credit Tech(用語)JCB / ジェーシービー(企業・サービス)資金調達(用語)ネットプロテクションズ(企業)BNPL / 信用販売(用語)FinTech日本(国・地域)

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