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ガンプラ、艦船模型etc 作って飾って思わずニンマリ♪ プラモデルの楽しみ方4選【趣味空間を作る傑作モノ】

【特集】趣味空間を作る傑作モノ

作る達成感を得られるとともに完成品を飾って愛でるのも、プラモデルの大きな醍醐味だ。そんな、作って飾るのにイチ押しの注目アイテムを、プロモデラー・オオゴシトモエさんのコメントとともに紹介する。

 

プロモデラー・オオゴシトモエさん
プロモデラーのチョートクヨシタカさんとともに模型のYouTubeチャンネル「TOYラジ」でプラモデルの楽しさを発信。今回取り上げる一部商品も紹介している

 

 

1. 飾るところまでも楽しめる「ガンプラ」

今回取り上げる4つの楽しみ方のうち、まずは昨年40周年を迎えたガンプラの魅力についてプロモデラーのオオゴシトモエさんは次のように話す。

「最大の魅力は、作りやすさと楽しみを選べる多様性だと感じています。接着剤を使わなくても組み立てられる上、色を塗らなくても色分けが再現できる仕様は、もはや当たり前。特に、ニッパーも不要の『ENTRY GRADE 1/144 RX-78-2 ガンダム』は、プラモデルデビューにぴったり。お子さんと一緒に組み立てることもできます」

完成した後には、ポージングして飾る楽しみもある。

「『RG 1/144 ジオング』の特別版にはエフェクトパーツと台座が付属していて『RG 1/144RX-78-2 ガンダム』と組み合わせるとラストシューティングを再現できます。また、ライバル機同士を並べるなら『EXスタンダード』シリーズのνガンダムとサザビーもお勧め。従来のSDガンダムシリーズキットに比べて可動域が広く、スタイリッシュなプロポーションも人気です。休日の1〜2時間でサクッと組み立てて並べられます」

パッケージのイラストも対になっているので、組み立てる前からテンションが上がるそうだ。

「それと『機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ』の主人公機である『Ξ(クスィー)ガンダム』とライバル機『ペーネロペー』のセットもエフェクトパーツが豪華! 映画公開も待ち遠しいですね。アニメのシーンに合わせて汚し塗装をしたり、ダメージ表現をしたり...と楽しみは無限大。世界にひとつだけの作品をぜひ作ってみてください」

 

■お馴染みの名シーンが再現できる

『機動戦士ガンダム』の終盤で描かれるガンダムとジオングの“撃ち合い”を、再現可能なキットが登場! ぜひ完成させて飾ろう。

▼各種パーツが付いたスペシャル版

BANDAI SPIRITS
「RG 1/144 機動戦士ガンダム ラストシューティング ジオング エフェクトセット」(9900円)

2021年1月にリリースされた「RG1/144ジオング」のスペシャルパッケージ。別売りの「RG1/144RX-78-2ガンダム」と組み合わせることで名シーンのように飾れる。各種ビームを再現可能なエフェクトパーツが付属し、単体でディスプレイしても迫力満点!

▲付属のリード線を使えば、ハンドパーツを取り外して行う腕部有線式メガ粒子砲の発射シーンを再現可能。スカート内に備わる7個のバーニアは、独立して動かせるなど実に精巧だ

 

▼RGシリーズの第1弾キット

BANDAI SPIRITS
「RG 1/144 RX-78-2ガンダム」(2750円)

変形や合体といった各種ギミックをコンパクトな1/144スケールで実現する、RGシリーズの第1弾として2010年に登場。“ジオングエフェクトセット”の付属パーツを使えば、劇中の “ラストシューティング” さながらに、頭部と腕部などが破壊した姿を再現できる。

▲ひじやひざなどの関節が柔軟に動き、ビーム・サーベルを振り下ろすようなポーズも決まる

▲パーツを差し替えることなく変形・合体可能なコア・ファイターなどが付属

 

▼手軽に作れる超簡易キットもおすすめ!

BANDAI SPIRITS
「ENTRY GRADE 1/144 RX-78-2ガンダム(ライトパッケージVer.)」(550円)

工具を使わなくても組み立てられるほか、パーツによって色分けされている箇所も多く、塗装しなくても完成度の高い1体が出来上がる。オオゴシさんイチ押しのガンプラだ。

 

■アムロとシャアの最終決戦が甦る!

劇場版『機動戦士ガンダム逆襲のシャア』におけるライバル機がEXスタンダードシリーズに登場。手のひらサイズなので置き場所も取らない。

▼各関節が動く!ポーズが決まる!

BANDAI SPIRITS
「SDガンダム EXスタンダード νガンダム」(660円)

アムロが搭乗した機体が題材。関節の可動域が広く、ビーム・サーベルを力強く構えるポーズも思いのまま。ビーム・ライフルとシールドが1点ずつ付属し、背面に備わ
るフィン・ファンネルと組み合わせれば、オリジナルの武器パーツが完成する。

▼劇中で使われる各部武器パーツが付属

BANDAI SPIRITS
「SDガンダム EXスタンダード サザビー」(660円)

深紅のボディが印象的なシャアの愛機を再現。ビーム・ショット・ライフル、ビーム・トマホーク、シールドのパーツが付属し、これらを組み合わせたオリジナルの武器を作れるのもEXスタンダードシリーズの魅力だ。

 

■劇場公開が待ち遠しい2体の決戦を先取り

2021年5月7日公開予定の『機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ』。劇中で対峙する2機がセットで登場予定。予約をお忘れなく

▼ファンネル・ミサイルが戦闘イメージを再現

BANDAI SPIRITS
「HGUC 1/144 Ξ(クスィー)ガンダムVSペーネロペー ファンネル・ミサイルエフェクトセット」(1万7380円)

「HGUC 1/144 ペーネロペー」と「HGUC 1/144 Ξ(クスィー)ガンダム」のセット。ミサイルの撃ち合いを再現可能なパーツが付属。2021年4月発売予定。

▲「HGUC 1/144 ペーネロペー」は各部を動かしてフライト・フォーム形態に変えられるほか、フライトユニットとオデュッセウスガンダムの分離・合体も可能だ

▲「HGUC 1/144 Ξ(クスィー)ガンダム」は大気圏内での航行を可能にするフライト・フォームへ変形可能。ビーム・サーベルの折り畳みなど、各種ギミックも充実している

※価格はすべてメーカー希望小売価格(税込み)
©創通・サンライズ

2.「1/700 艦船キット」で自分だけの艦隊を構築する

プラモデルの中でも、特にハードルが高いと思われがちな艦船模型。しかし、想像よりも難しいジャンルではないとオオゴシさん。

「艦船模型用の塗料をはじめ、甲板の形にカットされたマスキングシート、空中線(貼り線)用の細い金属線ワイヤー『メタルリギング』、艦船ごとの専用エッチングパーツなど、艦船プラモを初めて作る人にも優しいアイテムが充実しています。なお、船の美しいシルエットを楽しむなら艦底まで再現された“フルハル仕様”がお勧め。一方、戦艦のまわりに巡洋艦や駆逐艦を並べる作戦行動の再現や、海の上に浮かぶ雄姿を作りたいなら『1/700ウォーターライン』シリーズをはじめとする“喫水線仕様”がいいでしょう」

現在では国内外を問わず、さまざまなメーカーが1/700スケールのプラモデルやミニチュアを販売中。車両セットやクレーンのキットのほか、3Dプリンターで出力したレジンキット、ペーパークラフトなどもある。

「港の情景を彩るアクセサリー類も充実しています。ジオラマを仕上げるのも楽しいですよ。勇壮な戦艦模型を丁寧に組み立て、出来上がったらリビングに飾る...。そんな贅沢な大人の嗜みを満喫してください」

▼"スプーンバウ”をしっかり再現した長門型2隻

アオシマ
「日本海軍 戦艦 陸奥 1942(金属砲身付き)」(実勢価格:3960円前後)

アオシマ
「日本海軍 戦艦 長門 1945(金属砲身付き)」(実勢価格:3960円前後)

長門型戦艦の2隻をプラモデル化。艦底を再現したフルハル仕様で、世界初となる41cm連装砲や “スプーンバウ” と言われる形状の艦首など、各部の特徴も楽しめる。いずれも金属製の砲身が付属し、完成した姿は重厚感たっぷり! 両隻は後部甲板などが異なる。

 

▼探照灯トラスやリノリウムまで再現した扶桑型2隻

アオシマ
「日本海軍 戦艦 山城 1944(金属砲身付き)」(実勢価格:3960円前後)

アオシマ
「日本海軍 戦艦 扶桑 1944(金属砲身付き)」(実勢価格:3960円前後)

モデルになっているのは、太平洋戦争末期の扶桑型戦艦の2隻。「山城」は緻密な探照灯のトラスをプラパーツで成型。「扶桑」は精巧なリノリウム(防音や防熱のためのもの)の造形を甲板に見て取れる。ともに艦底を再現したフルハル仕様で、金属砲身付き。

 

▼空母ならではの特徴を再現

ハセガワ
「1/700 日本海軍 航空母艦 赤城“真珠湾攻撃”」(実勢価格:4620円前後)

1941年、真珠湾攻撃に参加した空母・赤城が題材。連合艦隊における第1航空艦隊の艦載機13機が付属し、組み立てた後に全通式といわれる広い甲板にディスプレイすると壮観だ。なお、立体的な構造も忠実に再現されており、側面からは複数の艦載艇を眺められる。

▲今にも出撃しそうな艦載機

▲緻密な側面も見応え充分

 

▼海戦参加艦船の豪華セット!

タミヤ
「1/700 ウォーターライン・マレー沖海戦セット」(実勢価格:1万2980円前後)

1941年のマレー沖海戦に参加したイギリス海軍の艦艇セット。戦艦プリンス・オブ・ウェールズ、巡洋戦艦レパルス、駆逐艦のエレクトラ、エキスプレス、ヴァンパイアの5隻を組み立てて飾れる。10機の一式陸攻と9機の九六式陸攻が付属し、戦闘シーンのようにディスプレイできるのも特徴だ。同海戦の詳細を記した解説書も付く。

3. 自由研究シリーズをペットのように愛でて楽しむ「生き物プラモ」

生き物や建物といった多種多様なアイテムがそろっていて、ロボットや乗り物に興味がない人でも楽しめるのが、プラモデルの魅力のひとつだとオオゴシさん。

「例えばフジミ模型の『自由研究シリーズ』は、カブトムシやクワガタムシといった昆虫をはじめ、お馴染みの生き物がリアルなプラモデルとして商品化されています。接着剤なしで組み立てられるのもポイント。完成後に甲虫の光沢を塗装で再現したり、虫かごにディスプレイしたり...リアルな仕上げを目指すのも楽しいでしょう。お子さんの自由研究にもピッタリです!」

▼精巧な動きと造形にカマキリ先生もビックリ!?

フジミ
「自由研究23 いきもの編 オオカマキリ」(実勢価格:3080円前後)

ここ数年、NHKの教育番組で人気が過熱したカマキリ。その部位や動きなどを楽しめるのが、このプラモデルだ。各パーツが実物に忠実な色で成型されており、塗装せずとも出来上がりは本物のよう。別パーツを取り付けることで、翅を展開した状態を再現できる。

 

▼尾が動いて爪もしっかり開く

フジミ
「自由研究24 いきもの編 アメリカザリガニ(レッド)」(実勢価格:3190円前後)

特徴的な大型のハサミが開閉するほか、尾扇における2枚の尾肢が水平方向に広がるなど、各部がフレキシブルに可動。第2〜5胸部にはボールジョイントが組み込まれているので、本物さながらのポーズを付けられる。完成状態は全長約23cmで迫力満点!

 

▼少年心がくすぐられる決闘シーンを再現

フジミ
「自由研究25 いきもの編 クワガタムシvsカブトムシ対決セット」(実勢価格:3190円前後)

幼少の頃、誰もが採取に情熱を燃やした昆虫界の “ツートップ” をリアルにプラモデル化。別パーツの下羽を取り付けることで、飛んでいる状態も再現できるなど、実に芸が細かい。カブトムシは前頭・脚・前羽、クワガタムシは大あご、脚、前羽が動く設計。初回限定特典(なくなり次第終了)として展示用のプレート付き。

 

4. ミニチュアと飾ると楽しさアップ「“MARUTTOYS”シリーズ」

コトブキヤの新製品「TAMOTU(タモツ)」は、2020年末の発売以降、かわいらしいフォルムでたちまち人気に。

「『M・S・G』(モデリングサポートグッズ)や『フレームアームズ・ガール』をはじめ、3mm径の “共通軸” を採用しているコトブキヤのアイテムと、組み合わせて遊べるのも魅力のひとつ。“未来のメンテナンスロボット” という架空の設定ではありますが、内部メカのディテールがとてもリアルなので、例えば『もしも未来にTAMOTUが働いていたら...?』と想像しながら組み立てたり、働かせる現場をイメージして塗装したりするのも楽しいでしょう」

▼組み合わせるだけでまるで近未来なワンシーンに

コトブキヤ
「TAMOTU」
(実勢価格:3080円前後)
(実勢価格:3190円前後/2021年5月発売予定)

コトブキヤとマルットイズのアーティストコラボアイテムとして商品化。ホワイトをはじめとする4色展開で、接着剤を使わずに組み立てられる。現在、塗装コンテストが開催中。詳細はWebサイトにて。

▲外装パーツを取り外すと、メカの造形が現れる。ウェザリング塗装などを駆使して “使用感” を出してみるのも一興だ

▲同社が展開するキャラクタープラモデルなどを組み合わせた一例。“背中(!?)”に座らせたり、アームにぶらさげたりと組み合わせ方は無限大!好きなミニチュアと一緒に飾りたい

※2021年2月5日発売「GoodsPress」3月号掲載記事をもとに構成しています

>> 【特集】趣味空間を作る傑作モノ

<取材・文/ナゴヤリュータ>

 

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