コレクターグッズ専門のマーケットプレイス「Clove」を運営するトラストハブは2月26日、シリーズAラウンドにおいて、3億5000万円の資金調達を実施したと発表した。引受先はニッセイ・キャピタル。累計調達額は4億5000万円となった。
また2021年春に、秋葉原駅前にカフェ&バー併設のカードショップ「トレーディングカードショップ Clove Base 秋葉原」(東京都千代田区佐久間町1-13 チョムチョム秋葉原 6階)をオープンすると明らかにした。
調達した資金を基に、オフライン領域も含め、マーケットプレイスとしてのプラットフォーム化を一層進めていく。
Clove Base 秋葉原は、オンラインに加えてオフラインにおいても、「Cloveブランド」での「安心×信頼」の商品購買体験を提供したいとの思いから、秋葉原において、安心してトレカを取引できる場所としてオープンするという。併設のカフェ&バーでは、カードユーザー同士のコミュニティの場を作っていく。
Clove Base 秋葉原では、白を基調とした「安心×信頼」をコンセプトに開放感のある空間を設け、品揃え豊富なショップエリアを展開するという。買取査定も実施し、高額な商品に関しては個室の商談室も用意しているそうだ。
50席以上を備えるカフェエリアでは、カードバトルを楽しみながら、ドリンクやフードをオーダー可能。マッチング対戦や大会などのイベントも随時開催するそうだ。バーエリアでは、カウンター席とソファ席を用意し、心地よいコミュニティ空間を作っていけるとしている。
コレクターグッズ専門のマーケットプレイス「Clove」
Cloveは、買取・販売に加えて、鑑定・状態評価を経由する委託販売という形式の下C2Cで取引を行えるサービスとして運営。出品者が委託販売を利用したい場合、トレーディングカードをCloveに郵送し、同社による状態評価・真贋鑑定・写真撮影を経た後、買い手とのマッチングにより取引できるようになる。トレーディングカードの購入を検討している者にとっては、従来のフリマ形式の取引サービスと比較し「真贋」や「状態」について安心して取引できる点がメリットとしている。
2019年5月設立のトラストハブは、「ネットでも安心して取引ができる」というビジョンの下、コレクターグッズ専門のマーケットプレイス「Clove」を2020年3月にローンチ。現在は遊戯王カードに特化している。
同社によると、コレクターグッズのオンライン取引は、商品の特性上、本物かわからない、相場が適正かわからないといった問題を抱えており、テクノロジーを駆使しその解決を図りたいという。
「コレクターグッズの取引市場は、偽物流通や相場がわかりずらいといった問題を抱えています。そんな中、トラストハブは「安心して取引ができる」というビジョンでコレクターグッズ専門のマーケットプレイス『Clove』を立ち上げました。
『Clove』を利用してくださっているユーザーの皆様、そして私たちのビジョンに賛同してくださっている投資家の皆様に、心から感謝しています。この度の資金調達を通じて、更なる事業拡大、採用強化へと邁進していきますので、引き続きの皆様のご協力、ご支援、宜しくお願いいたします!」とコメントしていた。
関連記事
・ブロックチェーン活用し「唯一無二」のアニメ原画データなどを販売する「AniPic!」が4000万円調達
・スニーカー特化型フリマ「スニーカーダンク」運営がソフトバンク系ファンドなどから累計25億円調達
・ライブ配信でポケモンカードやフィギュアの販売、オークションを行うWhatnotが4.1億円を調達
・スニーカー・アパレル特化「板寄せ」売買プラットフォームの「モノカブ」が4.5億円を調達
・原宿発アイドル「神宿」がアルバム発売記念にブロックチェーン利用のNFTデジタルコレクションカード発行
・SorareがJリーグ全選手をブロックチェーン基盤のトレーディングカード化し発行
カテゴリー:ネットサービス
タグ:Clove(製品・サービス)、資金調達(用語)、トラストハブ(企業)、マーケットプレイス(用語)、日本(国・地域)
- Original:https://jp.techcrunch.com/2021/02/26/trusthub-clove-fundraising/
- Source:TechCrunch Japan
- Author:Takashi Higa