Atlassianはエンタープライズの運営とコミュニケーションに関するサービスを提供するプラットフォームだ。同社は2020年秋、機械学習レイヤーのAtlassian Smartsを立ち上げた。これは機械学習を利用して膨大な情報を検索して会社内外の共同作業を効率化するサービスだ。同社はChartioを買収すると発表したが、これはファミリーのプロダクトに新しくデータ分析および視覚化のコンポーネントを追加するためだ。買収金額は明らかになっていない。
同社はソフトウェアの開発、運用のクラウドJiraをはじめとするプラットフォーム全体にChartioテクノロジーを組み込む計画だ。買収以前にChartioのプラットフォームには28万人のユーザーに利用されており、54万種類のダッシュボード上で10万を超えるデータソースから1050万種のグラフが作成されていたという。
Atlassianはプラットフォームにデータの可視化コンポーネントを導入し、プラットフォーム内のデータをダイナミックに活用するためにChartioを利用する計画だ。同社のプラットフォームプロダクトエクスペリエンスの責任者であるZoe Ghani(ゾーイ・ガーニ)氏は、今回の買収を発表したブログ記事の中で「我々のプラットフォームはデータの宝庫です。そこで私たちの目標は、データのの潜在的力をフルに利用し、ユーザーがありきたりのレポートの体裁を超えて、組織のニーズに合わせてカスタマイズされた強力なアナリティクスを生成きるようにすることです」と述べている。
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Chartio の共同ファウンダーでCEOのDave Fowler(デイブ・ファウラー)氏は自分のサイトのブログ記事で「我々は2020年末から話し合いを始め、今日の発表に至った」と書いている。こうした買収の説明として標準的だがファウラー氏は「我々はスタンドアローンで運営を続けるよりも膨大なリソースを持つAtlassianのような大規模な組織のメンバーになったほうが良い結果が得られる」と考えたと述べている。
私たちは長年独立企業として運営されてきましたが、巨大なプラットフォームと膨大なリーチを持つAtlassianと協力できる機会が得られた信じられない幸運でした。プロダクトを重視した市場戦略、ユーザーニーズ、教育訓練を重視したマーケティングはChartioにとっても常にインスピレーションの源でした。
ただしChartioのユーザーにとっては残念なことに同社のプロダクトは2021年をもって終了する。まだ十分な時間があるし、他のツールにデータをエクスポートすることは可能であり同社のサイトにはその方法が詳しく記されている。
Chartio2010年に創立され、Y Combinatorの2010年夏のクラスを卒業している。Pitchbookのデータによると調達した資金は総額で803万ドル(約8億6000万円)とささやかなものだ。
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タグ:Atlassian、Y Combinator、機械学習、買収
画像クレジット:Chartio
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(文:Ron Miller 翻訳:滑川海彦@Facebook)